俳句歳時記第五版冬地理

水涸る

水涸るや廻ればにほふ糸車 吉本伊知朗

冬の水

命あるものは沈みて冬の水 片山由美子

寒の水

寒の水こぼれて玉となりにけり 右城暮石

冬の川

冬の川薄き光が流れゆく 佐藤喜仙

冬の波

冬の浪炎の如く立ち上り 上野泰

冬の浪よりはらはらと鵜となりて 村松紅花

初氷

初氷夜も青空の衰へず 岡本眸

初氷草の匂ひのしてゐたる 中山世一

一枚を水より剥がす氷かな 西宮舞

もの焚けば人の寄りくる氷かな 田中裕明