光琳忌あぢさゐ色の雨降れり

岬端の馬嘶きぬ牧水忌

岬端の馬嘶くや牧水忌

いにしへのいくさのいろにカンナ燃ゆ

蛇笏忌や白炎曳きて銀杏散る

 蛇笏忌や白炎のごと銀杏散る

祭笛弦月高く上がりけり

祭笛弦月高く上げにけり

祭笛弦月高く上ぐるなり

薪能弦月高く上がるなり

えご散ると夜空は星を鏤めぬ

熱の子の手を握りたる暮雪かな

ハンカチの木の花散りぬ肩車

吾子の手の水に触れたり流燈会

吾子の手の流れに触れぬ流し雛

子の手より水輪立ちたり流し雛