木蓮のむらさき翳る祇王の忌 

花桐のむらさき翳る多佳子の忌

遠雷の翳を伴ふ多佳子の忌

多佳子の忌大和三山雷火立つ

 薔薇剪れば空燃え立ちぬ多佳子の忌

剪り了へし薔薇横むきや多佳子の忌 

時鳥暁天に幾谺しぬ

妻の手を子の離れゆく雨蛙

一鋏に薔薇のくれなゐ香り立つ

一鋏に薔薇はくれなゐ香り立つ

一鋏や薔薇のくれなゐ香り立つ