西行

津の国の難波の春は夢なれや
葦の枯葉に風渡るなり

宮柱下つ岩根に敷き立てて
つゆも曇らぬ日のみ影かな

子はやはらかしあたたかし
摘草や吾子やはらかくあたたかく
子は柔らかしあたたかしぱたぱたと奇声をあげて笑ふ生き物
柔らかきあたたかき吾子ころばしぬ脇を擽る足裏くすぐる
柔らかくあたたかく吾子ころばしぬ脇を擽る足裏くすぐる