西行

籬(ませ)に咲く花にむつれて飛ぶ蝶の羨ましくもはかなかりけり

初蝶の間垣にもつる西行

空にいでていづくてもなく尋ぬれば雲とは花の見ゆるなりけり

散る花を惜しむ心やとどまりてまた来ん春のたねになるべき

とくとくと落つる岩間の苔清水
汲みほすほどもなき住居かな


岩間より湧く水掬ふ西行
岩間より湧く水掬ふ業平忌