マルクス・アウレリウス 『自省録』第六巻

六 復讐する最良の方法は、相手と同じような者にならぬ事。

十六

何が尊ぶべきものとして残るのであろうか。私の考えでは、そのものの本来的な構成にしたがって行動・静止することである。これこそはまたもろもろの営為や技術の目指すところでもある。なぜなら、およそ技術の目標とするところは、その工作物が尽される際に意図された機能に適合することである。教育の目標も然りである。

十八*1

世の人のなすことはなんたるものであることか。同時代に自分とともに生きるひとびとを褒めようとはしないで、しかも未だ見たこともなくこれからも見る事はあるまい後代の人々から褒められることを大事とみなしているのである。それは、先立つ世代の人々がまたおまえについての賞賛のことばを陳べなかったことをおまえが哀しむ場合に近似している。

廿一 もし私を吟味し私の判断や行動の正しくないことを納得させうる者がいれば、私は悦んで自分の考えを改めるであろう。なぜなら私の希求するものはいまだ嘗て誰一人それによって損なわれたことがない真理であるから。ところで損なわれるのは自己欺瞞と無知によって留まっている者である。

二十七 「事実はそのようなことではない」ならば、憤慨せずして教えそして示せ。

三十九 巡りあはせによっておまえが結びあわされたその事物にはおまえを調和させよ。また共に生くべくうんめいづけられたひとびとを愛せよ。

四十八 おまえの心を愉しいものにしようと思うなら、共に生きる人々の長所を思え。

五十三 他人の言うことに不注意に流されず関心を寄せるように習慣づけ、能う限りその言う者の心に身を置くようになせ。

*1:たとえば2chについて