北原白秋

日野の夕日ごもりとなりにけりさむざむと立つ鹿の毛の靄

群の鹿とよみ駈け来る日の暮をひたととどまり冬は幽けさ

鹿のこゑまぢかに聴けば杉の間の一木の⻩葉下明るなり

小牡鹿のひとこゑ激つ白秋忌

小牡鹿の遠つひとこゑ白秋忌