乳匂ふガーゼや二十三夜月

夜濯ぎのガーゼほのかに乳匂ふ 石本百合子

吾子の吸ふ親指小指小鳥来る

吾子の打つ木琴の音小鳥来る

吾子の置く積み木の天守秋日濃し

吾掴み真直ぐに立つ子零余子飯

吾掴み真直ぐに立つ子野分過ぐ

綿入を掴み真直ぐに吾子立ちぬ

真つ直ぐに立つ吾子重し野分あと

七夕竹掴み真直ぐに吾子立ちぬ

後ろより吾子這ひ来たり秋燈下

膝元の吾子登り来ぬゐのこづち 

添うて寝る吾子の寄り来る夜寒かな

吾子挟む妻の寄り来る夜寒かな

 童謡

月明に這ふ子に球を抛りけり