龍城苑

水底に鯉の身動ぐ冬は来ぬ
冬立つや水底の鯉身動がず
水底の鯉身動がぬ冬は来ぬ
山茶花に瑕なし青春に悔多し
山茶花に瑕一つなしわが而立
蟷螂の眼より蟻取り付きぬ
蟷螂の目よりぞ蟻の食い付けり
二度三度蟻の触角当りをり
触角の幾度触るる骸かな
幾度も蟻は触角より触れぬ
触角より蟻は骸に触れ初めぬ
触角に蟻は骸を触れやまず
仕事飽き蟻は骸を触れやみぬ
触角の幾度骸に触るる蟻
幾度も蟻の触角当りをり
幾度も触角当つる蟻這はす
山蟻の触角当る二度三度
触角の向き替へ蟻の触るるなり
触角の角度の蟻の替はるなり
蟻群れて後脚より食ひ付きぬ
蟷螂の脚より蟻の取り付きぬ
蟷螂の脚止まりゆく枯野かな
蟷螂の五脚の動かぬ枯野かな
蟷螂の一脚ばかり廻しをり
転がすタイヤ先飛ぶ飛蝗

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