デヴィッドフィンチャー ドラゴンタトゥーの女

ストーリーについて,最後の45分くらいで賛否が分かれる所だろう。

しかし,ドラゴンタトゥーの女というキャラクターで話を作っている以上,アメコミのヒーローのような孤独をラストに持ってくるのはとてもよい。やや冗長という非本質的な批判を除外すれば,私は賛成だ。アンダーな世界にしか生きられないがゆえの孤独というテーマは,より普遍的に,だれもが一部は持っているものだ。ボンドガールにも悲哀はあるのだよ。

あと,聖書を謎解きに使うのは,西洋圏ではよくあって安易。セブンの監督なのだなぁと思わざるを得ない。


また,ハードボイルドな世界観と冒頭のLed ZeppelinのImmingrant Songがばっちりマッチ。カバーだけど*1。個人的に好きな曲であり,ちょっと加点笑。物語の導入というのは非常に気を使うもので,これは「移民の歌」なのだ,と観るものに最初に象徴的に提示するやり方は非常に参考になる。

bd-dvd.sonypictures.jp

*1:このバンドはオリジナルを他で使わせてくれないことで有名だ。