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押見修造 悪の華 読了

評価が割れる作品。
私は好きだが、読み返したくはない。

私はボードレールの「悪の華」も読むし、舞台設定の場所と似たようなところの出身で、よく話はわかる。が、瀬戸際で、この作品の主人公のほうには行かなかった。
当時の私もまた、完全に読んでいる本は浮いていたが、あのころのことを疑問に思ったことはなかったし、今でもない。
私の場合、出会った人間・環境、すべてがプラスに昇華したと思う。が、これが少し違えばこの作品のようになり得たと思う。悪循環に陥るのは簡単だ。

やがて春が逝き立夏となるというテーマはわかる。しかし、夏が終われば秋が来て、やがて冬がくる。
最終話の趣旨からしても、本作品が全て春のなかにいるひとに捧げるものだ、ということはわかる。が、四季を忘れているのだとすれば、その点は甘かろう。