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男体山に向かひ立つなり掛大根

初雪

逆しまに長靴吊れり深雪晴

駅東公園

恋人と手つなぐ銀杏黄葉かな 恋人の手握る銀杏黄葉かな手を繋ぐ恋人達や*1黄落期鞦韆の順番待つ子高曇 *1:クリスマス、神集

烏瓜・プラタナス

地図拡げ境示しぬ烏瓜 烏瓜槌もて木杭打ちにけり 烏瓜槌もて庭に杭を打つ 駅舎へと落つる落葉松黄葉かな 寄りかかる駅舎の木椅子黄落期

駅東公園等

山茶花やジャングルジムに子ら上り子ら上るジャングルジムや烏瓜

咲き群れて百合月光を浴びにけり 咲き群れて月光浴ぶる鹿の子百合

獨協医科大学病院

外科棟の銀杏黄葉の翳となる 黄落の外科病棟の日を享くる 黄落の外科病棟に日を享くる 外科棟の高き銀杏に風渡る黄葉の銀杏並木の日を享くる

我も妻も風邪の身床に横たへて 看病の妻も倒れぬそぞろ寒

残照と三日月と家路

木の実独楽家々に灯の点きゆきぬ 家々に点きゆく灯あり烏瓜 鈴虫や妻の影さす厨の灯

那須どうぶつ王国

高原の浮雲仔馬翳すなり 刈り了へし羊刈り了へぬ群の中 刈り了へし羊飼主覗き込む 雷鳥や桃色の雲ひむがしに 秋高し雌雄の白馬嘶けば 塒鷹に拡げぬ羽の力あり 塒鷹といふ秘めゐたる力かな 鷹鳥を祭るか山毛欅の葉騒より わが而立稜線に鷹別れけり 見はるかす…

石工の鑿濯ぎをり百日紅

星野リゾート界鬼怒川 日光江戸村

老鶯の声に目覚めて山温泉宿 老鶯とともに目覚めて山温泉宿 鶯音を入る朝靄の山温泉宿落葉松の露弾きゆく黒揚羽 落葉松の露にとどまる揚羽蝶箱庭や子が指を差す石灯籠温泉の客ら歩みとどめり時鳥

興禅寺 宇都宮

干瓢を干すや野州に身を定め

青蔦や縄文杉を這ひ上がり 一山を統べて梧桐佇めり

麦秋を風吹き分けり那須五峰 麦秋の海にはるけき那須五峰

あしかがフラワーパーク

罪人に罵られたり菱の花おほでまり触れ初めしよりうすづきぬ 藤波や光の粒の細やかに とりどりの躑躅燃えをり仔犬駆く

柳田研究所

丸底のフラスコに揺れ春の星

シャボン玉

碧き眼の子が追ひ掛ける石鹸玉大小のつかずはなれず石鹸玉手伸ばせば高く逃げたり石鹸玉昼寝する我が顔に消え石鹸玉

奥日光 ジャパンカップロードレース

千手ヶ浜(中禅寺湖畔) 桟橋の旗靡きをり照紅葉 露けしや 木の洞(うろ)に小鳥入りゆく小春かな 小田代原 白樺や乾の山の粧へる 中禅寺金谷ホテル前ボート乗り場 湯滝 竜頭の滝 イタリア大使館別邸 ジャパンカップロードレース

塩谷町

こんな風光明媚な地に最終処分場をつくろうというのか

日光 田母沢御用邸 二社一寺

雁も人も黄昏帰るなり

月 酒 空気 あるいは 秋

那須野

万物と那須野の霧に囚われぬ

動かざる雲や芭蕉の夏座敷

干瓢を干すや野州は風の国

押見修造 悪の華 読了

評価が割れる作品。 私は好きだが、読み返したくはない。私はボードレールの「悪の華」も読むし、舞台設定の場所と似たようなところの出身で、よく話はわかる。が、瀬戸際で、この作品の主人公のほうには行かなかった。 当時の私もまた、完全に読んでいる本…

喜連川 道の駅

・燕来る里にはしやげる卯月かな

益子

渡良瀬の 涸れねば涸れね 碧梧桐忌

川蝉や 父母皺きざむ 初任給

木喰堂

・にゆうぎや こゝは下野 木喰堂

祖母

いずこより風の吹きくる春障子

・一条の 雲をしたがへ 柳絮かな

間々田

寒灯の電車の窓に沈みけり

白楊高校隣

寒燈の等間隔の孤独かな

八瀬 日光

・仰ぎ見る叡山淡し著莪の花 ・八瀬なれや玉隠しゆく紅葉川 ・忍れど頬粧へり女峰山

故郷のオリオンくびれありにけり