栃木

みづうみに嶺の雲影啄木鳥こだま みづうみに雲表の嶺啄木鳥こだま みづうみに嶺渡る雲一葉落つ 湿原に嶺の雲影もみづれり 湿原に嶺渡る雲木の実降る 雲影の池塘渡りぬ草紅葉 雲影の池塘渡りぬ吾亦紅 雲影の池塘渡りぬ濃竜胆 雲表の嶺ある池塘啄木鳥こだま

岩下の新生姜ミュージアム

秋澄むや吾子に馬鈴薯煮込む音

閨に子を挟みて燈火親しめり 閨に子を挟むや燈火親しめる 燈火親し閨の夫婦の吾子挟み 閨に吾子挟む夫婦の夜長かな 閨に吾子挟む夫婦や星月夜 吾子挟み眠る夫婦や星月夜閨に吾子挟む夫婦やちちろ虫 閨に吾子挟む夫婦や虫すだく 閨に吾子挟む夫婦やつづれさせ

釣忍 fromagerie l'avedone

吾子預け恋人となる釣忍 た

盆踊り

姉妹手つなぎ歩く芙蓉かな 木犀や手つなぎ歩く姉妹 どの娘誘ふ話や踊り待つ いづれの子誘ふ話や踊り待つ あの娘誘ふつもりや踊り待つ どの娘誘ふ話や盆踊

夕顔の実

ご存じのように、これを剥いてかんぴょうを作ります。 干瓢を干すや野州は風の国

氷水 cafe mario

えごの咲く故国に弁護士を継げり 弁護士を継ぎけりえごの散り敷きて 青柿や弁護士を継ぐわが而立 薔薇剪るや父の六法全書継ぎ 青梅や父の六法全書継ぎ 青胡桃父の六法全書継ぐ 青鬼灯父の六法全書継ぐ 青山椒父の六法全書継ぐ 万巻の法律書継ぐわが而立 父触…

サンカヨウ

添ひ寝より覚めて筍流しかな 添ひ寝より覚めぬ筍流し聴き 添寝して耳に遊ばす緑雨かな 子に添ふや耳に遊ばす五月雨 さみだれを耳に遊ばす添ひ寝かな 春雨を耳に遊ばす添ひ寝かな 春雷を耳に遊ばす添ひ寝かな 初雷を耳に留むる添ひ寝かな 初雷の耳に留まる添…

素麺・わらびもち

冷索麺那須野は水の湧くところ

麦秋

麦の秋乳呑み子しがみつきにけり 麦熟れて背子すこやかや利根曇 弓張月白銀の鈴まろばしぬ

ジャガイモ畑、蛇苺、ヒメジオン、鱈

棟上や春日留むる鉋屑 棟上や春日に游ぐ鉋屑 姫女苑杭打つ鎚の音響く 姫女苑杭打つ鎚の音高し 姫女苑杭打つ鎚の音とよむ 蛇苺杭打つ鎚の音高く 蛇苺杭打つ鎚の音とよむ 蛇苺杭打つ鎚のとよむなり杣人の薪割りしより瑠璃のこえ 慈悲心鳥杣人の薪割りてより 連…

プレミアム新郎

お洒落。日本酒とは思えない。もちろん美味しい。女性にプレゼントして喜ばれる日本酒http://www.tateoka.com/kura/kojima/index.html の小島酒造で限定販売らしい。

ニリンソウ 芦野

抱く吾子の肌まろびたり花曇 子の膚に食ひ込む指や春霰 両腕に春眠の子のやはらかさ 両腕に春眠の子のやはらかし 両腕の春眠の子のやはらかき

悟理道珈琲・神明宮

まづ犬の駆けて湧水温みけり 飼犬のまろび湧水温みけり 盲導犬の温む水 足元にふふむ桜のありにけり 幹よりの枝垂桜となりにけ 蔵街の珈琲店や柳の芽 「おはやう」と言うて鸚哥の交りけり 「おはよう」と瑠璃の鸚哥の交りをり 芽柳や黒塗の蔵並ぶ街 初泣の兄…

宇都宮 胡宮

餡掛けの餡溶く匙や春時雨 餡掛けの餡溶く匙や花通草 餡掛の餡溶く匙や花杏 餡掛けを解す木の匙春時雨 木の匙に解す餡掛春時雨

氷柱

欅より地へと連なる氷柱かな 朱の実を籠めて月下の氷柱かな 紅き実を容るる月下の氷柱かな

学び舎に足跡続く雪達磨 学び舎に続く足跡雪達磨 犬小屋に足跡続く雪達磨

一夜明けて

雪明りすべり台より手を振る子

美しき生い立ちを子に雪降れ降れ

夜もすがら雪積りゆく山河あり 夜をこめて雪降り積る故山かな 夜をこめて雪降り積もる山河かな 下野やしんしんと雪降り積もる 在明や白き炎の霧氷林 在明や靄立つ樅の霧氷林

小嶋酒造

寒造杜氏直系の眸子あり 直系の杜氏の正視や寒造 寒造杜氏の火入の正視せり 正視する杜氏の眼や寒造

巴波川 鴛鴦 鷹・鷲

鴛鴦や石橋架かる巴波川 鴛鴦の雌ばかりゐるあはれかな 鷹の影音の途絶ゆる風捉ふ 音絶ゆる風捉へ立つ鷹の影 音絶ゆる風捉へ立つ鷲の影 音絶ゆる風捉へ立つ都鳥

男体の山巓白し福沸

那須烏山

黙契のごとく介護す枇杷の花 黙契のごとき介護や枇杷の花 相談を了へぬ冬田の蓮根掘 筑波嶺や泥濯ぎういる蓮根掘 筑波嶺や泥拭ひういる蓮根掘 筑波山掘り出す蓮根掲げけり 泥の手の額拭へり蓮根掘 蓮根掘泥の手に頬拭ひけり

那須 初雪・風花

初雪の菲々と降りゆく那須野かな 風花や黒猫眠る長屋門

鶴カントリー倶楽部

暁光の雄蘂に宿る寒椿

興禪寺

光輪にかざす柊挿しにけり 柊を挿すや光輪仰ぎつつ 黄落や手庇に見る那須五峰 相触れし音に紅葉の散りにけり 降り急ぐ落葉の音を聴きにけり 竹筒に挿す柊の甘雫 竹筒に柊挿せり薄月夜 竹筒に挿す柊の雫かな 繊月や木の葉散る音踏める音

大日向・寄鍋

一鍬に土盛り上ぐる小春かな 冬耕の畝に午後の日あまねしや 鋤き返す畝に冬の日遍しや*1 小さき手の団栗握りしめにけり 雑炊や身にある疲れ心地よく 身に残る疲れの清し根深汁*2 身に残る疲れ清しきおじやかな 寄鍋のつみれ円むる母子かな *1:冬の日差しは、…

十五夜・炭を継ぐ

名月やカンテラ吊す丸太小屋 談笑の鎮まりや炭はぜにける 炭継ぐや女の高き笑ひ声

那須

恋人と鐘撞きにけり初紅葉