栃木

那須 初雪・風花

鶴カントリー倶楽部

暁光の雄蘂に宿る寒椿

興禪寺

光輪にかざす柊挿しにけり 柊を挿すや光輪仰ぎつつ 黄落や手庇に見る那須五峰 相触れし音に紅葉の散りにけり 降り急ぐ落葉の音を聴きにけり 竹筒に挿す柊の甘雫 竹筒に柊挿せり薄月夜 竹筒に挿す柊の雫かな 繊月や木の葉散る音踏める音

大日向・寄鍋

一鍬に土盛り上ぐる小春かな 冬耕の畝に午後の日あまねしや 鋤き返す畝に冬の日遍しや 小さき手の団栗握りしめにけり 雑炊や身にある疲れ心地よく 身に残る疲れの清し根深汁*1 身に残る疲れ清しきおじやかな 寄鍋のつみれ円むる母子かな *1:とろろ汁

十五夜・炭を継ぐ

名月やカンテラ吊す丸太小屋 談笑の鎮まりや炭はぜにける 炭継ぐや女の高き笑ひ声

那須

恋人と鐘撞きにけり初紅葉

夕顔・青葉松虫

心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花(源氏物語・夕顔)

十六夜

上弦

荷台より顔出す豚の秋暑かな 出荷待つ豚の瞳や曼珠沙華 パラソルをさしたる母の耕運機 日傘より顔出す母の稲刈機 日傘より母の顔出すコンバイン

秋夕焼・鰯雲・宵闇

雲表を真紅に焦がす秋夕焼 豊旗雲焦がす秋日の没りにけり 豊旗の雲間を焦がす夕焼かな 浮雲のたまゆら燃ゆる秋夕焼 絹雲の一襞づつの秋夕焼 秋没日豊旗雲を焦がしつつ 紅鶸に雲間を分かつ秋夕焼 雲表のまにまに燃ゆる秋夕焼 薄雲の襞の朱華や春夕焼 絹雲の朱…

二社・かんまんが淵

舞殿の幣打つ赤城颪かな 鳥居楼門(新門)お旅所、拝殿、社殿、奥宮、本殿、幣殿、神籬(ひもろぎ)、神興(しんよ、みこし) 若水や 茅の輪くぐり、夏越の祓 払暁の山霧容るる茅の輪かな かんまんが淵

尚仁沢湧水・蕎麦掻

木流しやことに丸太の浮き沈み 木流しや断崖に傷の如き穴 せせらぎ みくまり 碧潭や丸太を渡る木下闇 河鹿笛かんなび山の 雪解の激つ瀬分かつ巌かな 送り梅雨激つ瀬分かつ巌あり 蛍火や沢風に榧かぐはしき 蛍火や沢風に槇かぐはしき 竜淵に動くものなき夜明…

黒羽

城山の淡き紫陽花月夜かな 山裾の淡き紫陽花月夜かな 紫陽花の色の定まる翁道 刑務所の門へ続けり薔薇の垣 額の花空堀に日の注ぎけり 刑務所の壁聳え立つ梅雨入かな*1 黒羽 *1:額の花

ラーメン右京

http://www.tochinavi.net/spot/home/?id=690

ロマンチック村・クーリルージュ

美味しいバスク料理であった。 揺籃の子の目の都忘れかな 百合甘ければ揺籠に括りけり 揺籃を揺らす指より夕焼かな 夕桜*1揺り籠に妻歌ひをり 夕焼や揺り籠揺らす歌ありて 揺籠をゆるゆる揺らす雪明り 揺り籠を揺らす指あり雪安居 雪蛍揺り籠緩く揺らしけり …

星満つる庖丁の刃や青胡桃 稲光爼に水流れをり 遠雷や午睡の父に妣なくて 墨西哥の叔母より旅信金魚草 墨西哥の叔母の旅信*1や金魚草 西よりの旅信届けり金魚草 金魚草西より旅信届きけり 浦上の鐘ゆるやかに種浸 友悼むやうに夕顔蒔きにけり 夜顔を蒔く友悼…

平出

海棠や病む妻の髪梳り 海棠や病む母の髪梳り 草田男忌嘉永の家業継ぎにけり 長子家継がぬこの頃花エリカ 他家住めるわが生家なり花エリカ 他人住むわが生家あり花エリカ 分家棲むわが生家あり花エリカ 花エリカ長子家業を継がざりき 祖母逝くや咲き零れたる…

根無雲馬柵の若駒翳しけり 浮雲の翳す子馬や那須五峰

ラック&ラック

仕立師の巻尺当つる五月かな 採寸の背の*1巻尺よ鳥曇 夏は来ぬ巻尺背に当てられて *1:に

バンバ桜まつり

少年の吹くサックスに落花舞ふ 立ち上がるサックスのソロ兜太の忌 サックスのソロ立ち上がる兜太の忌 サックスのリード含みぬ花吹雪 夕桜楽団リード含みけり立ち上がるアルトの指や花吹雪

若草の萌え立つ馬柵やとの曇

男体山に向かひ立つなり掛大根

初雪

逆しまに長靴吊れり深雪晴

駅東公園

恋人と手つなぐ銀杏黄葉かな 恋人の手握る銀杏黄葉かな手を繋ぐ恋人達や*1黄落期鞦韆の順番待つ子高曇 *1:クリスマス、神集

烏瓜・プラタナス

地図拡げ境示しぬ烏瓜 烏瓜槌もて木杭打ちにけり 烏瓜槌もて庭に杭を打つ 駅舎へと落つる落葉松黄葉かな 寄りかかる駅舎の木椅子黄落期

駅東公園等

山茶花やジャングルジムに子ら上り子ら上るジャングルジムや烏瓜

咲き群れて百合月光を浴びにけり 咲き群れて月光浴ぶる鹿の子百合

獨協医科大学病院

外科棟の銀杏黄葉の翳となる 黄落の外科病棟の日を享くる 黄落の外科病棟に日を享くる 外科棟の高き銀杏に風渡る黄葉の銀杏並木の日を享くる

我も妻も風邪の身床に横たへて 看病の妻も倒れぬそぞろ寒