旅行

草千里  

連山の日を得つつあり花畑 噴煙の夜々太りゆく花野かな 噴煙の夜々太りゆくつづれさせ 噴煙の夜々太りゆく鉦叩 汀女忌の夜の噴煙の聳へ立つ 噴煙の夜を聳へ立つ隆盛忌 噴煙の夜を聳へ立つ芋の露 噴煙の夜を聳へ立つ威銃 噴煙の夜に聳へ立つ隆盛忌 噴煙の夜に…

大観峰

岩洞の闇息づきて滴れり カルデラに連山の影馬肥ゆる カルデラに浮雲の影馬肥ゆる 火の山に浮雲の影馬肥ゆる 鷹鳥を祭りぬ白き雲を獲て 鷹鳥を祭りぬ潮高鳴れば 鷹鳥を祭る海潮高きかな 鷹鳥を祭る海潮高きあり 鷹鳥を祭る海潮高きなり 鷹鳥を祭り海潮高きな…

くじゅう

林泉の陰の碧さよ西行忌 月を得て九重連山鎮もりぬ 月得ると九重連山鎮もりぬ 蛇笏忌の連山月を得たりけり 連山の月に鎮もる蛇笏の忌 蛇笏忌の月得て甲斐の鎮もりぬ 月を獲し九重連山炎立ちけり カルデラの雲を宿しぬ蓼の花 噴煙の湖を分けたる紫苑かな 木漏…

阿蘇

噴煙の雲となりゆく隆盛忌 噴煙の雲となりけり隆盛忌 噴煙の雲となりける野菊かな 噴煙の雲となりけりきりぎりす 火の国の火の山かけて鶴渡る 火の国の火の山かけて夕鶲 噴煙のふたわけざまに秋の虹 雲冠る池塘のひかり馬肥ゆる みづうみの光る高きに登りけり

熊本城

城壁の地震に崩るるそぞろ寒 城壁に楠の木の影水澄めり 城跡に大樹の影や十三夜 蒼白き大樹の影や十三夜 蒼白き大樹の影や風の盆 蒼白き大樹の影よ風の盆 蒼白き大樹の影の踊かな 夕蒼き大樹の影の踊かな 蒼白き大樹の影の踊唄 蒼白き大樹の影や踊唄 蒼白き…

トマム

子羊の高鳴く牧や夏の雲母に添ふ子羊鳴きぬ姫小百合 仔羊の鳴き声甘し姫小百合 干草に顔埋めたる仔山羊かな 潮の香の靴揃え置くハンモック 潮の香の靴裏返るハンモック 潮の香の靴の転がるハンモック 草の香の靴の真下にハンモック ハンモック真下に草の香の…

美瑛・富良野

十勝連峰 十勝岳 麦秋や雲払ひ立つ十勝岳 玫瑰や雲払ひ立つトムラウシ山 ポプラ並び立つ馬鈴薯の花明り 馬鈴薯の花の中なるポプラ聳つ 郭公のこゑ遠くなる十勝岳白樺 麦秋の丘畳なはる地平線 麦秋の丘横たへて地平線 麦秋の丘連ねたる地平線

旭山動物園

かんぞうくるみ 狸 このはずく・あおばずく くもざる 鷲 キタキツネ こまい ペンギン 十勝嶺の日暮れて淡し氷下魚釣丹頂はまなす