写真

初雪

逆しまに長靴吊れり深雪晴

飯坂温泉2

磐梯の雪湖に融けにけり 磐梯の雪湖に降りやまず 磐梯や夜の湖に雪降りやまず 掛軸の草書に日脚伸びにけり 掛軸の草書の釣瓶落しかや 身に纏ふ霜夜の闇や坂上る 掛軸の龍睨むなり冬座敷 胸に抱くふし懐炉ありけり櫓番 しぐるるや翁浸かりし湯に浸かり

駅東公園

恋人と手つなぐ銀杏黄葉かな 恋人の手握る銀杏黄葉かな手を繋ぐ恋人達や*1黄落期鞦韆の順番待つ子高曇 *1:クリスマス、神集

エヅリン RVパークオープン。

https://nasushiobara-portal.jp/event/00000239513/ 全国初のフィッシング場併設のキャンピングカー駐車場オープン。社長がスーツを着ている違和感。

八ツ手

依頼者に示す道筋花八つ手 相談の応へに八つ手日和かな 相談に応ふる八つ手日和かな

磐梯高原 五色沼

吾妻山より雲流れけり林檎の樹 裏磐梯落葉松散りて音もなし 旅人の仰ぐ落葉松散りにけり 湖に雲湧き出づる濃竜胆 空と湖分かつ雲あり濃竜胆 初夏の風落葉松を梳る 火の山は湖戴きぬ神渡 湖の色変はりて柳散り急ぐ 湖に触れんばかりに柳散る

飯坂温泉 青葉旅館

宝船雪洞そよと吹き消しぬ 宝船雪洞灯り吹き消しぬ 屏風絵の瓢箪闇に紛れなし 屏風絵の鯰に落暉兆しけり 白壁に親子の翳や炭はぜて 濡れし子をタオルに包む暖炉かな 真直に履かれし砂目冬座敷 波のごと履かれし砂目冬座敷 実南天源泉肩に流れをり

会津若松

細雪茅葺の屋根綴りけり 小夜時雨街道村を貫けり 艮の櫓に立つや敷松葉 城壁に上る梯子や息白く 雪嶺の四方に傅く天守閣 陽光の降り注ぐ山眠るなり 残菊や落日燃ゆる鶴ヶ城 凍雲や外堀深き鶴ヶ城 白虎隊見し城郭やならひ吹く 茶を立てる主に紅葉散りにけり …

大内宿

氷柱より煌めき落つる雫あり 氷柱より煌めく雫離りけり 煌めきて雫氷柱を離れにけり 膨らみて雫は氷柱離れにけり 鮎焼くや右手の軍手焦がれつつ 走り蕎麦葱もて食むる会津かな 茅葺の宿場香に立つ走り蕎麦 天離る鄙の宿場や根深汁 霜焼の指もて冬菜洗ひけり …

烏瓜・プラタナス

地図拡げ境示しぬ烏瓜 烏瓜槌もて木杭打ちにけり 烏瓜槌もて庭に杭を打つ 駅舎へと落つる落葉松黄葉かな 寄りかかる駅舎の木椅子黄落期

駅東公園等

山茶花やジャングルジムに子ら上り子ら上るジャングルジムや烏瓜

風船の歩道行き交ふ影*1映す*2 *1:人 *2:に揺る

湯気立ての日向のゆげの渦巻けり 白日に湯気立ちてゆげ渦を巻く

咲き群れて百合月光を浴びにけり 咲き群れて月光浴ぶる鹿の子百合

北品川

黒足袋や品川宿に湯の滾る黒足袋や古道の宿の湯の滾り 重ね着の品川宿に湯滾りつ 黒足袋の品川宿に湯滾りつ 北塞ぐ品川宿に湯滾りつ 初霜の品川宿に湯滾りつ 霜晨の品川宿に湯滾りつ 霜晨の大内宿*1に湯の滾つ 雪催品川宿に湯滾りつ 旅ごろも松に掛けをり翁…

翡翠の留りし枝の撓りかな

伊香保 水沢 榛名

榛名湖 夫婦こぐ湖の小舟や雁渡し 黎明の湖かけて山粧へり 粧ひて榛名の富士の湖に映ゆ 粧へり山湖に映ゆる榛名富士 粧へり湖に照りゆく榛名富士 粧へり湖照り映ゆる榛名富士 湖に一陣の風菱紅葉 日射しゆく榛名の富士の粧へり 風そよぐ湖畔に榛名粧へり 戦…

獨協医科大学病院

外科棟の銀杏黄葉の翳となる 黄落の外科病棟の日を享くる 黄落の外科病棟に日を享くる 外科棟の高き銀杏に風渡る黄葉の銀杏並木の日を享くる

三越の獅子に妻待つ初時雨 三越の獅子に友待つ時雨かな 千疋屋のメロン抱へて外科訪へり千疋屋のメロン抱へて眼科訪ふ

戸祭山 祥雲寺

蘆刈や弁才天を祀る島

丸善に医書を撰りをり十三夜 丸善に医書撰みをり十三夜

ひまわりの咲く家

富山帰省

黍畑の一本道の帰省かな 花稲の上の立山立秋忌 立山に続く道あり立秋忌 立山に昼の月あり立秋忌 父と子の忍び歩きや捕虫網 普羅の忌の立山に雲湧きにけり 立山に雲湧き上がる立秋忌 義母と行く散歩がてらの墓参 立山に雲湧き上がる稲の花 妻の眼に旅の花火の…

夜顔

夜顔や妻の影さす厨の灯

残照と三日月と家路

木の実独楽家々に灯の点きゆきぬ 家々に点きゆく灯あり烏瓜 鈴虫や妻の影さす厨の灯

朝詰のバジル香に立つ巴里祭

那須どうぶつ王国

高原の浮雲仔馬翳すなり 刈り了へし羊刈り了へぬ群の中 刈り了へし羊飼主覗き込む 雷鳥や桃色の雲ひむがしに 秋高し雌雄の白馬嘶けば 塒鷹に拡げぬ羽の力あり 塒鷹といふ秘めゐたる力かな 鷹鳥を祭るか山毛欅の葉騒より わが而立稜線に鷹別れけり 見はるかす…

石工の鑿濯ぎをり百日紅

羽生

白茄子の花や鬼平屋敷跡 茄子咲くや月の鬼平屋敷跡 藺の花や月の鬼平屋敷跡 橘の花や鬼平屋敷跡

星野リゾート界鬼怒川 日光江戸村

老鶯の声に目覚めて山温泉宿 老鶯とともに目覚めて山温泉宿 鶯音を入る朝靄の山温泉宿落葉松の露弾きゆく黒揚羽 落葉松の露にとどまる揚羽蝶箱庭や子が指を差す石灯籠温泉の客ら歩みとどめり時鳥

興禅寺 宇都宮

鴫焼ろまんちっく

林間学校物問ひし子ら眠りけり 鴫焼や物問ふ子らを遠ざけて 鴫焼や物問ふ子らを遠くして 鴫焼や物問ふ子らの眠り果て 鴫焼や物問ふ子らの床につき 鴫焼や物問ふ子らに倦み疲れ 鴫焼や物問ふ子らに倦み厭きて 鴫焼や物問ふ子らに答へ得ず 鴫焼や物問ふ子らに…

真二つのメロン雫を滴らす 真二つのメロンの雫滴りぬ掬ひたるメロンの種やまた掬ふ

海光を覆ひ隠すや夏木立 海光を戴く風の夏木立

遍路道 八番から十七番

藍刈るや航跡白き吉野川 藍刈るや長き澪引く吉野川 鐘楼の奥の曙光や立葵 藍蒔くや阿波の山々競ひ立ち 紫陽花や山門の闇横たへて 鈴の音や日だまりに置く鳴門柑 宿坊の木の間月夜や河鹿笛 慈悲心鳥深山の枝を渡るなり 登攀の頬打つ青葉時雨かな 残月に高き瀬…

遍路道 一番から七番

山影の遠く伸びをり遍路道 飛び回る蜂のうなりの札所かな 蟻這ふや金剛杖に日の満ちて 菅笠や白波寄する浦のどか 茶屋に入る白装束や春時雨 堂塔に映せる池の緋鯉かな 巣燕や読経の声の大師堂 暁闇の衣手淡し蓮見舟 繡線菊や日照雨の濡らすたなごころ 前山の…

徳島市内 眉山

皐月波眉山は雲を湛えをり 青葉潮眉山は雲を湛えをり 藍刈女眉山は雲を湛えをり

鳴門

淡路島大渦小渦立ちわたり(立ち止まず、立ちにけり) 大渦の小渦呑み込む淡路島 黒潮と瀬戸の春潮相うてり 黒潮に瀬戸の春潮向かひけり 魚島や北斗の杓の忘れ潮 魚島や星粒揃ふ忘れ潮 海峡に舳を向けて若布刈舟 返照や黒潮に散る鰹舟 櫓を突きて男波越えけ…

網焼の火を舐めてゆく青嵐 幼子の木馬を漕ぎぬ夏館

川越

青空を昇るがごとし鯉幟 蔵の間を駆け上りたり五月鯉炎昼や醤油煎餅刷毛で塗り 刷毛で塗る醤油煎餅日の盛 綿菓子の香に立つ路地や夕焼雲*1逝く夏や吾子の綿菓子頬ばりて お題「カメラ」 凌髥や青年の押す人力車 青年の力こぶしや希典忌*2*3*4 *1:夕薄暑,薄…

あしかがフラワーパーク

罪人に罵られたり菱の花おほでまり触れ初めしよりうすづきぬ 藤波や光の粒の細やかに とりどりの躑躅燃えをり仔犬駆く

白妙の湯呑に種を浸しをり ただひとつ浮かんできたり種浸し 妻浸す種を横目に覗くなり

鑁阿寺 足利学校

銀杏咲く門前町の甃 鑁阿寺や枝垂桜の照り初めて

足利学校

篇額の「学校」てふ字楓咲く

シャボン玉

碧き眼の子が追ひ掛ける石鹸玉大小のつかずはなれず石鹸玉手伸ばせば高く逃げたり石鹸玉昼寝する我が顔に消え石鹸玉

沖縄

球場に夕立を知らす風の音 潮騒や曙光を享くる棕櫚の花南溟や梯梧散り敷く石畳 黒南風や洞窟に供花手向けられ 黒南風や椰子の木陰の揺れかはし 姫百合や洞穴に供花手向けゐて 少年の坊主頭や夏に入る 遊撃手高く跳びたり鳥雲に 島桑の花や泡盛呑み交はし 天…

湯西川温泉

雪原を統べてたたずむ白樺 料峭や靄に隠るる山温泉宿 かまくらに灯をともしゆく人のあと 落人の住みし山より春の鹿 かまくらを漏れる灯影や星近く うねりたる樹林の奥の猫柳 吊橋の奥の真闇や雪解風 吊橋の奥の真闇や小鮎汲 吊橋の奥の真闇や上り簗 吊橋の奥…

船橋陽馬

その奥に光のありて霧氷林漏れきたる光や杉の霧氷林

水戸 弘道館 偕楽園

梅一枝雨を帯びたる武家屋敷 寒梅の雨を帯びたり武家屋敷 梨花一枝雨を帯びたる唐屋敷 石を打つ雪解雫や龍安寺探梅や東湖旧居の雨宿り 三味線の稽古の音や鮟鱇鍋 壁越しの三味線の音や鮟鱇鍋 肝ばかり喰ふ人のあり鮟鱇鍋 白鳥の首を上下に愛求む 白鳥の首を…