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平出

円山公園・知恩院・八幡・青蓮院・三年坂・高台寺

天鵞絨の絨毯のごと落椿 敷き満ちて絨毯のごと落椿 傘傾ぐ単衣の妻や二寧坂 駆け出して子ら滝壺に飛び込めり 初蝶や旅信の届く音のして 芽柳や産念坂に灯の入りて 鍵善の暖簾ふくらむ春の宵 円山の花散り初めて御忌の鐘 円山の花散りいそぐ御忌の鐘 円山の花…

仁和寺・法金剛院・妙心寺退蔵院・平安神宮・都をどり

枝垂桜しだるる空の静寂かな 仁和寺や雲居にまがふ夕桜 いづこより花の散るらむ御室道 保津川*1に花流れゆく知恵詣 花馬酔木北山は雲寄らしめず 花馬酔木筑波嶺は雲寄らしめず 木瓜咲くや坂なだらかに御室道 木瓜咲くや御室の路のなだらかに 山桜谿深ければ…

綱町三井倶楽部0413

高階の窓に掛くる子花辛夷 高階に臥せる少女や花の雨 高階の窓の少女に初音かな 高階の病臥の吾子や花明り 風痛み窓打つ枝垂桜かな 少女臥す高階の花明りかな

浜離宮恩賜庭園

花びらの影に散りつぐ桜かな 花びらの影に花びら重なれり 草木瓜や離宮の風の在り処 連翹に陰影といふ重さあり 石楠花に陰影といふ重さあり 白木蓮に陰影といふ重さあり 花冷や溢れむばかり芋焼酎 菜の花や夫婦の一つ傘の下 四阿に腰深く坐す花菜風 春泥の飛…

0324綱町三井倶楽部

芳賀町

水論の果伝来の堰壊す 水喧嘩一家にて堰壊しけり 水喧嘩伝来の溝埋めにけり 水論の間取り持つ依頼かな

紅葉坂・ラテンダロッサ

妻長き髪にダリアを挿しにけり 花桐や祈り捧ぐる老牧師 青嵐時計の鐘の正午打つ 讃美歌の声響き合ふ立夏かな 羅や階に妻振り返り 白靴の新郎花嫁の下へ 祝福の十字切らるる夏はじめ 結葉や花嫁曲ぐる薬指 新緑や両手重ねて切るケーキ 帆船の港に入る日風車売

雛祭

雪洞に映るや雛の笛太鼓

綱町三井倶楽部0212

婚の扉の前や白百合胸に挿し 白百合を胸に挿し花婿となる 薔薇胸に挿して花婿と名乗りつ 薔薇胸に挿すや花嫁窓に待つ 薔薇胸に挿し花婿と名乗りけり 婚礼の道来る妻や風五月 戒壇に伸ぶる絨毯新樹光 婚礼の道歩む妻風五月 義父の手が妻の手離す蔦若葉 羅のヴ…

吉宗・眼鏡橋・亀山社中・或る列車・大村・ハウステンボス

寺町や仔猫右手に頬を掻き 猫の子の右肢頬辺*1撫でにけり 一湾の凪や寄居虫壜越ゆる 一湾の凪ぎて寄居虫壜越ゆる*2 薔薇の芽や皺刻まるる*3修道女 花冷*4の櫓上るや茶碗蒸 花冷や碧き蓋置く茶碗蒸 出島より遊女出で来ぬ木の芽雨*5 葬列や片栗の咲き続く坂 忍…

外海

老年はやがて自分がここから立ち去る日が来るが、自分がこうしてうまれたことが、自分を含めてこの地上で生きている全てのものは苦しんだり愛したり結びあったり別れたりして一人一人の人間であったことが、言い様のない懐かしさで感じられる。 遠藤周作 旧…

花園神社・日比谷公園・神楽坂

簪や梅が香に立つ神楽坂 琴の音や梅が香に立つ神楽坂 三味線や梅が香に立つ神楽坂 梅が香や簪揺るる神楽坂

レトロな鍵

錠前に差し込む鍵やリラ月夜

新春 砺波

立山に東雲兆す初手水 立山や曙光湛ふる*1初手水 門松や今朝の目覚の窓の雪 門開けしより初雀群れ飛びぬ 頂に氷雨降りけり初山河 越中に雪積りゆく初湯かな 順番を待つ初刷の日章旗 数の子や木目細かき椅子に坐し 新妻の寝息しづかに大旦 初旅や肩に荷物を引…

富山

石投げて遊ぶ親子や雪解川 足下に大河注ぎぬ大晦日 冠雪の山巓朱に初浅間深雪晴緋の山茶花の零れけり 新雪に緋の山茶花の零れけり 深雪晴山茶花深紅散らしけり 麦蒔や立山映す潦 冬耕や馬の足跡雨溜めて 冬耕の足跡夜雨降り急ぐ 冬耕の轍に雨の注ぐなり 八方…

栃姫・スカイベリー

冬苺玻璃の花瓶に水浸す*1 朧月玻璃の花瓶に水浸す *1:注ぎぬ

前撮り

梅東風*1や折目正しき角隠し 梅東風や日の斑たゆたふ綿帽子 白無垢の鶴の刺繍や桜まじ*2 白無垢のしろ極まれり花曇 白無垢に日の耀へり初燕*3 唐傘に梅*4の絵付けや虎が雨 *1:蘖、薄氷、淡雪、連翹下萌 *2:花曇 *3:雲雀東風、桜東風、茅花風、花曇 *4:松、竹

村上の塩引鮭

塩引鮭顎より尾まで裂きにけり 越後より新巻の荷や高嶺星 荒巻の荷や両腕に抱えたる 荒巻や両の腕に抱え持ち 塩鮭の顎と尾持つやかぶり付く 腰沈め荒巻の荷を受け取れり 荒巻の荷や腰沈め受け取れる

ゆりかもめ

兄娶りせば都鳥翔りけり 娶る日や天翔りゆく都鳥 婚礼の花びら投げつ風五月 露台より花束高く放らるる 花吹雪*1妻の手握りしめにけり *1:万朶

横顔に朱唇ありけり冬帽子 横顔の唇朱し冬帽子 横顔に紅引きぬ冬帽子 横顔の朱の唇冬帽子 横顔に寒紅を引く妻めとる

草津 ボードゲーム

埋火*1や女将の廻す黒電話 双六の吉原に一回休み 双六や吉原に身を持ち崩す 冴ゆる夜の甲冑両眼あらざらん 初氷湯畑に来ぬ人を待つ 寒月の彩*2なす大理石の壁 雪吊の一つ小さしや地蔵堂 雪吊の旅館の梁に結ばるる 湯畑に兆す東雲初氷 湯煙に夜明待つなり初昔…

SL広場

一片の初雪舞ひ来

初雪

逆しまに長靴吊れり深雪晴

飯坂温泉2

磐梯の雪湖に融けにけり 磐梯の雪湖に降りやまず 磐梯や夜の湖に雪降りやまず 掛軸の草書に日脚伸びにけり 掛軸の草書の釣瓶落しかや 身に纏ふ霜夜の闇や坂上る 掛軸の龍睨むなり冬座敷 胸に抱くふし懐炉ありけり櫓番 しぐるるや翁浸かりし湯に浸かり

駅東公園

恋人と手つなぐ銀杏黄葉かな 恋人の手握る銀杏黄葉かな手を繋ぐ恋人達や*1黄落期鞦韆の順番待つ子高曇 *1:クリスマス、神集

エヅリン RVパークオープン。

https://nasushiobara-portal.jp/event/00000239513/ 全国初のフィッシング場併設のキャンピングカー駐車場オープン。社長がスーツを着ている違和感。

八ツ手

依頼者に示す道筋花八つ手 相談の応へに八つ手日和かな 相談に応ふる八つ手日和かな

磐梯高原 五色沼

吾妻山より雲流れけり林檎の樹 裏磐梯落葉松散りて音もなし 旅人の仰ぐ落葉松散りにけり 湖に雲湧き出づる濃竜胆 空と湖分かつ雲あり濃竜胆 初夏の風落葉松を梳る 火の山は湖戴きぬ神渡 湖の色変はりて柳散り急ぐ 湖に触れんばかりに柳散る

飯坂温泉 青葉旅館

宝船雪洞そよと吹き消しぬ 宝船雪洞灯り吹き消しぬ 屏風絵の瓢箪闇に紛れなし 屏風絵の鯰に落暉兆しけり 白壁に親子の翳や炭はぜて 濡れし子をタオルに包む暖炉かな 真直に履かれし砂目冬座敷 波のごと履かれし砂目冬座敷 実南天源泉肩に流れをり

会津若松

細雪茅葺の屋根綴りけり 小夜時雨街道村を貫けり 艮の櫓に立つや敷松葉 城壁に上る梯子や息白く 雪嶺の四方に傅く天守閣 陽光の降り注ぐ山眠るなり 残菊や落日燃ゆる鶴ヶ城 凍雲や外堀深き鶴ヶ城 白虎隊見し城郭やならひ吹く 茶を立てる主に紅葉散りにけり …

大内宿

氷柱より煌めき落つる雫あり 氷柱より煌めく雫離りけり 煌めきて雫氷柱を離れにけり 膨らみて雫は氷柱離れにけり 鮎焼くや右手の軍手焦がれつつ 走り蕎麦葱もて食むる会津かな 茅葺の宿場香に立つ走り蕎麦 天離る鄙の宿場や根深汁 霜焼の指もて冬菜洗ひけり …

烏瓜・プラタナス

地図拡げ境示しぬ烏瓜 烏瓜槌もて木杭打ちにけり 烏瓜槌もて庭に杭を打つ 駅舎へと落つる落葉松黄葉かな 寄りかかる駅舎の木椅子黄落期

駅東公園等

山茶花やジャングルジムに子ら上り子ら上るジャングルジムや烏瓜

風船の歩道行き交ふ影*1映す*2 *1:人 *2:に揺る

湯気立ての日向のゆげの渦巻けり 白日に湯気立ちてゆげ渦を巻く

咲き群れて百合月光を浴びにけり 咲き群れて月光浴ぶる鹿の子百合

北品川

黒足袋や品川宿に湯の滾る黒足袋や古道の宿の湯の滾り 重ね着の品川宿に湯滾りつ 黒足袋の品川宿に湯滾りつ 北塞ぐ品川宿に湯滾りつ 初霜の品川宿に湯滾りつ 霜晨の品川宿に湯滾りつ 霜晨の大内宿*1に湯の滾つ 雪催品川宿に湯滾りつ 旅ごろも松に掛けをり翁…

翡翠の水面を打ちし枝撓ふ

伊香保 水沢 榛名

榛名湖 夫婦こぐ湖の小舟や雁渡し 黎明の湖かけて山粧へり 粧ひて榛名の富士の湖に映ゆ 粧へり山湖に映ゆる榛名富士 粧へり湖に照りゆく榛名富士 粧へり湖照り映ゆる榛名富士 湖に一陣の風菱紅葉 日射しゆく榛名の富士の粧へり 風そよぐ湖畔に榛名粧へり 戦…

獨協医科大学病院

外科棟の銀杏黄葉の翳となる 黄落の外科病棟の日を享くる 黄落の外科病棟に日を享くる 外科棟の高き銀杏に風渡る黄葉の銀杏並木の日を享くる

三越の獅子に妻待つ初時雨 三越の獅子に友待つ時雨かな 千疋屋のメロン抱へて外科訪へり千疋屋のメロン抱へて眼科訪ふ

戸祭山 祥雲寺

蘆刈や弁才天を祀る島

丸善に医書を撰りをり十三夜 丸善に医書撰みをり十三夜

ひまわりの咲く家

富山帰省

黍畑の一本道の帰省かな 花稲の上の立山立秋忌 立山に続く道あり立秋忌 立山に昼の月あり立秋忌 父と子の忍び歩きや捕虫網 普羅の忌の立山に雲湧きにけり 立山に雲湧き上がる立秋忌 義母と行く散歩がてらの墓参 立山に雲湧き上がる稲の花 妻の眼に旅の花火の…

夜顔

夜顔や妻の影さす厨の灯

残照と三日月と家路

木の実独楽家々に灯の点きゆきぬ 家々に点きゆく灯あり烏瓜 鈴虫や妻の影さす厨の灯

朝詰のバジル香に立つ巴里祭