写真

七草粥

夢に逢ふ父母若し風邪籠 ぶれている。インフルエンザ罹患。

築地本願寺

凍蝶

冬蝶の歩む天地の冥さかな冬蝶のクレープのごと翅畳む 冬蝶のふるはす翅の雫かな 冬蝶のふるはす翅の翳深し 冬蝶のふるはす翅の翳深き 冬蝶のふるはす翅の厚さかな 夏蝶のふるはす翅の厚さかな 夏蝶のふるはす翅の勁さかな 冬蝶のふるはす翅の重さかな 冬蝶…

蜷川実花展

木の葉散る

林泉に日裏日表木の葉散る 林中を日裏日表木の葉散る 深空より日裏日表木の葉散る

上野動物園

銀杏散る

中曽根康弘元首相死去

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/191129/mca1911291448023-n1.htm ご冥福を祈ります。政策については、意見が割れようが、言葉で勝負する人であった。詩的には、牡鹿のような人。 暮れてなほ命のかぎり蟬しぐれ 首相と恋人は私が選ぶ 29日死去した中…

夜顔枯る

藤白の坂に蔓引く裘

子の顔を隠す黄葉やプラタナス 吾子と目の合ふや穴開く朴落葉 今週のお題「紅葉」

杵築

子と坂を走り競ふや竹の春 琴の音に点く燈籠や蔦紅葉 琴の音の響む紫式部かな 夕されば燈籠淡し蔦紅葉

湯布院

湯煙の霽れて由布岳眠るのみ 今週のお題「紅葉」 つくばひに紅葉且つ散る水輪かな 由布岳や落暉の湖の鳰のこゑ 由布岳や日はくれなゐの芒原 みづうみに浮かぶ灯影や年忘 みづうみに浮かぶ灯影や濁り酒 みづうみに浮かぶ灯影や衣被 みづうみに浮かぶ灯影や新…

地獄めぐり 2

激つ瀬に山吹散れり立子の忌

地獄めぐり

峽の湯に煙たなびく寒牡丹 水涸れて地獄の鰐の眠りかな 地獄湯に鰐の睡りや石蕗の花 地獄湯に鰐の睡りや神無月 北溟の上げ潮匂ふ石蕗の花 湯煙の霽れて鶏頭枯るるのみ 夜の底に鰐の目動く神無月 夜隠りに鰐の目動く神無月

花園神社 酉の市

母探す子の手を握る一の酉 掲げ持つ熊手の上の夜空かな 向かひ来る熊手の上の夜空かな すれ違ふ熊手の上の夜空かな丈よりも大き熊手を掲ぐる子

水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば 詠み人知らず(巻7・1082) 水底の玉照る二十三夜月 瀬を早みゐで越す波の音さやか 水霧らふ沖つ小島に風をいたみ舟寄せかねつ心は思へど 詠み人知らず(巻7/1401)

魚沼・十日市

落石の遠き残響山枯るる 豺狼を祭る、狼の祭、豺の祭 落石に立つ豺の祭かな 影を踏むごと狼の祭かな 月影に立つ狼の祭かな 月影を踏む豺の祭かな 月を踏むごと狼の祭かな 月を衝くごと狼の祭かな 月躙るごと狼の祭して 風を踏むごと狼の祭かな 断崖に立つ狼…

ハロウィン

りんどう湖

そぞろ寒眠る子の顔我に似つ連嶺の朝靄隠れ蘆を刈る水底に波打つひかり鰍突く 水底に波打つひかり下り簗 ひつじ田や光あつむるにはたづみ みづうみの遠き帰燕となりにけり 水底に波打つひかり簗を打つ 水底に波打つひかり岩魚焼く 見えぬ目の子犬の乳ぜる花…

夜顔

衣手の夜霧に濡るる逢瀬かな

ロベルト青虫

草千里  

連山の日を得つつあり花畑 噴煙の夜々太りゆく花野かな 噴煙の夜々太りゆくつづれさせ 噴煙の夜々太りゆく鉦叩 汀女忌の夜の噴煙の聳へ立つ 噴煙の夜を聳へ立つ隆盛忌 噴煙の夜を聳へ立つ芋の露 噴煙の夜を聳へ立つ威銃 噴煙の夜に聳へ立つ隆盛忌 噴煙の夜に…

大観峰

岩洞の闇息づきて滴れり カルデラに連山の影馬肥ゆる カルデラに浮雲の影馬肥ゆる 火の山に浮雲の影馬肥ゆる 鷹鳥を祭りぬ白き雲を獲て 鷹鳥を祭りぬ潮高鳴れば 鷹鳥を祭る海潮高きかな 鷹鳥を祭る海潮高きあり 鷹鳥を祭る海潮高きなり 鷹鳥を祭り海潮高きな…

くじゅう

林泉の陰の碧さよ西行忌 月を得て九重連山鎮もりぬ 月得ると九重連山鎮もりぬ 蛇笏忌の連山月を得たりけり 連山の月に鎮もる蛇笏の忌 蛇笏忌の月得て甲斐の鎮もりぬ 月を獲し九重連山炎立ちけり カルデラの雲を宿しぬ蓼の花 噴煙の湖を分けたる紫苑かな 木漏…

阿蘇

噴煙の雲となりゆく隆盛忌 噴煙の雲となりけり隆盛忌 噴煙の雲となりける野菊かな 噴煙の雲となりけりきりぎりす 火の国の火の山かけて鶴渡る 火の国の火の山かけて夕鶲 噴煙のふたわけざまに秋の虹 雲冠る池塘のひかり馬肥ゆる みづうみの光る高きに登りけり

熊本城

城壁の地震に崩るるそぞろ寒 城壁に楠の木の影水澄めり 城跡に大樹の影や十三夜 蒼白き大樹の影や十三夜 蒼白き大樹の影や風の盆 蒼白き大樹の影よ風の盆 蒼白き大樹の影の踊かな 夕蒼き大樹の影の踊かな 蒼白き大樹の影の踊唄 蒼白き大樹の影や踊唄 蒼白き…

カミキリ虫

花圃(撫子

綱引のひとこゑ空を絞りつつ 綱引の一声空を絞りけり 綱引の一声に空絞りけり 綱引の一息に空絞りけり 綱引の一声空に迫りけり 綱引のひとこゑに空引き寄せつ

盂蘭盆会

送り火を消すや横たふ真の闇 突堤を越ゆる燈籠流しかな 堰堤を越ゆる一燈流燈会 川波に消ゆる燈籠流しかな 長堤を消ゆる燈籠流しかな 海坂を越ゆる灯籠流しかな まなうらの一燈淡き流燈会

葛の花

高館へ風吹き上ぐる葛の花 加藤知世子