写真

松茸

春日大社・東大寺・興福寺

春日大社 参道の先行く鹿や春日山 参道に歩む牡鹿や春日山 暁光や木漏れ日歩む鹿のこゑ 暁雲やひだまり歩む鹿のこゑ [: plain]

法隆寺・中宮寺・唐招提寺・薬師寺・秋篠寺・平城京址

法輪寺 子規の忌の平癒祈願や法輪寺 法隆寺円柱に膨らみのある初紅葉 斑鳩の夜の虫すだく獺祭忌 子規の忌の夜は斑鳩の虫すだく中宮寺 半跏仏御頬に春の光あり 秋暁や御頬の黒き半跏仏 初秋や御頬あかるき半跏仏 初秋や御頬ふつくら半跏仏 初秋や御頬ふくよか…

室生寺・長谷寺・飛鳥

室生寺 雨垂れの打つもみじ葉の初紅葉 比丘尼らの祈る石楠花月夜かな 有明の月さす女人高野かな 龍淵に潜める女人高野かな 黎明の霜降る女人高野かな 鹿啼くや手を牽きてゆく奥の院 きざはしに牽く小さき手や伝教会 手を牽きて高き室生に登りけり長谷寺 こも…

秋刀魚

荷台より顔出す豚の秋暑かな 出荷待つ豚の瞳や曼珠沙華 パラソルをさしたる母の耕運機 日傘より顔出す母の稲刈機 日傘より母の顔出すコンバイン

秋夕焼・鰯雲・宵闇

雲表を真紅に焦がす秋夕焼 豊旗雲焦がす秋日の没りにけり 豊旗の雲間を焦がす夕焼かな 浮雲のたまゆら燃ゆる秋夕焼 絹雲の一襞づつの秋夕焼 秋没日豊旗雲を焦がしつつ 紅鶸に雲間を分かつ秋夕焼 雲表のまにまに燃ゆる秋夕焼 薄雲の襞の朱華や春夕焼 絹雲の朱…

立待月

空蝉・待宵

鉄幹の空蝉掴む虚空かな 鉄幹の空蝉仰ぐ虚空かな 蜘蛛の子の掴む虚空の重さかな 蓑虫の糸に虚空の重さあり 禿鷲の掴む虚空の重さかな 秋蝶の掴む虚空の重みかな 夏蝶の虚空を掴む力かな 刑務所の少年に出す夏見舞 海原を描き少年へ夏見舞 海原を描き受刑者へ…

犬の日

安産の願の糸や貴船川 七夕や瀬風のかよふ貴船川

蟷螂に後脚踏ん張る怒りあり 蟷螂の怒りて後脚踏ん張れる 蟷螂の後脚満つる力あり 蟷螂の後脚に立つ怒りあり 駄菓子屋の扉を出づるより飛蝗かな 駄菓子屋の子らに跳ね出る飛蝗かな 海彝打つや当り外れのあるアイス

早稲

冷し中華

草いきれ婦人科へ途急ぎをり

能登時雨・虹・向日葵

奥能登の潮の香高きトマトかな 奥能登の潮滴る冲膾 向日葵や高原は雲流れつつ 早稲咲くや雨の篠突く信濃川

珠洲塩田・白米千枚田・窓岩・輪島・キリコ・総持寺・杉森久英文庫・能登演劇堂・和島屋

朝市や路地に干さるる唐辛子 炎天の地や焼き残る影法師 朝市や時雨の濡らす石畳 総持寺の翌檜高し木下闇 片陰やたまゆら燃ゆる能登甃 総持寺の淡き翌檜月夜かな 禅院の淡き翌檜月夜かな 片陰の深き翌檜並木かな 赤松に波打ち寄する夏座敷 山門の影焼き残る極…

千里浜・九十九湾・能登ワイン・見附島・ランプの宿

舟虫の散るや月下の九十九湾 舟虫や月明宿す九十九湾 求愛の脊鴒羽を拡げをり つま恋の鴛鴦羽を拡げけり 夏潮や海猫沖を見はるかす 打ち寄する波音に覚む朝寝かな 海猫の声に覚めけり避寒宿 岬端に残月かかる避暑の宿 椿の実恋人の鐘打ち鳴らす 岬端の残月高…

金沢駅

肌脱や鉄骨に腰深く坐し 肌脱の潮撒くなり孤を描く 肌脱の撒く潮なれば孤を描きぬ 肌脱の撒く潮ならば孤を描かむ

浅間・水馬・妙義

青嶺聳つ 「あめ」の字の暖簾漏れ来る灯影 かな 夏の灯の「あめ」の暖簾を漏れ来る 水馬や妙義は雲の中に みすずかる信濃の山ぞ滴れる

穀象・うどんげ

鴨翔ぬ涼しき蔵の深庇 穀象や星のごとくに散在し 優曇華や遠山影を湛へつつ

秋吉台

丘陵に消えゆく路や青芒 山彦やわれと背並ぶ青芒

瑠璃光寺

草の香のハンカチーフを拾ひけり 河骨や本堂靄の中に立つ 蜘蛛の井の玉走る 山靄を負う三門や蟇 五月雨や鯉が鰭ふる瑠璃光寺 虎が雨茅葺の塔青みけり 堂塔に雨煙りをり蟇 夏霧や堂塔の影浮かび立ち 夏霞堂塔の影淡きなり 夏霞堂塔の影淡かりき 堂塔の影の煙…

さくらんぼ

二社・かんまんが淵

舞殿の幣打つ赤城颪かな 鳥居楼門(新門)お旅所、拝殿、社殿、奥宮、本殿、幣殿、神籬(ひもろぎ)、神興(しんよ、みこし) 若水や 茅の輪くぐり、夏越の祓 払暁の山霧容るる茅の輪かな かんまんが淵

尚仁沢湧水・蕎麦掻

木流しやことに丸太の浮き沈み 木流しや断崖に傷の如き穴 せせらぎ みくまり 碧潭や丸太を渡る木下闇 河鹿笛かんなび山の 雪解の激つ瀬分かつ巌かな 送り梅雨激つ瀬分かつ巌あり 蛍火や沢風に榧かぐはしき 蛍火や沢風に槇かぐはしき 竜淵に動くものなき夜明…

黒羽

城山の淡き紫陽花月夜かな 山裾の淡き紫陽花月夜かな 紫陽花の色の定まる翁道 刑務所の門へ続けり薔薇の垣 額の花空堀に日の注ぎけり 刑務所の壁聳え立つ梅雨入かな*1 黒羽 *1:額の花

熱帯魚

雷匂ひ来ぬ寂静を先立てて 熱帯魚水は器に逆らはず 浮いて来い水は器に逆らはず

子蟷螂

蟷螂の逝きてなほ斧*1かざしをり 鎌かざすまま蟷螂逝きにけり 蟷螂の鎌かざすまま逝きにけり 枯蟷螂鎌かざすまま逝きにけり *1:鎌

夏椿・目高・青蔦・額の花・草城

青蔦や少年の開け放つ窓 青蔦や煉瓦の影の女の背 額の花師にも第一句集あり 青芝や水槽逆しまに洗ひ 水槽の目高に沙羅の花散れり [:

燕の子

近付きて燕の子らの啼き止めり 子燕の嘴ばかり犇めけり 子燕の嘴幾つ犇めくか

枇杷・麦の秋

空にもぐ枇杷の香りの双手かな もぎ来る枇杷の香りの双手かな 盗み見る父の技あり椎の花 受け継ぎし父の技あり椎の花