写真

盂蘭盆会

送り火を消すや横たふ真の闇 突堤を越ゆる燈籠流しかな 堰堤を越ゆる一燈流燈会 川波に消ゆる燈籠流しかな 長堤を消ゆる燈籠流しかな 海坂を越ゆる灯籠流しかな まなうらの一燈淡き流燈会

葛の花

高館へ風吹き上ぐる葛の花 加藤知世子

白牡丹

白牡丹白日ここにとどまれる 水原春郎

遠花火

ねむりても旅の花火の胸にひらく 大野林火

丸ノ内ホテル

山あげ祭 宵宮

今週のお題「夏休み」

パッションフルーツの花

烏瓜の花みたいなレース状で珍しい。一日花で今日受粉するしかない。

茄子の花?

日光

霧込の杉の天衝く奥の宮 奥宮の天衝く杉や夏の霧 山霧や杉の天衝く奥の宮 夏雲や杉の天衝く奥の宮 夏霧や奥宮の杉天を衝き 奥宮の杉の天衝く夏の霧 夏霧や杉の天衝く奥宮 かんなびの杉の天衝く夏の霧 神奈備の杉の天衝く夏の霧 夏霧や神奈備の杉天を衝き神籬…

トマム

子羊の高鳴く牧や夏の雲母に添ふ子羊鳴きぬ姫小百合 仔羊の鳴き声甘し姫小百合 干草に顔埋めたる仔山羊かな 潮の香の靴揃え置くハンモック 潮の香の靴裏返るハンモック 潮の香の靴の転がるハンモック 草の香の靴の真下にハンモック ハンモック真下に草の香の…

美瑛・富良野

十勝連峰 十勝岳 麦秋や雲払ひ立つ十勝岳 玫瑰や雲払ひ立つトムラウシ山 ポプラ並び立つ馬鈴薯の花明り 馬鈴薯の花の中なるポプラ聳つ 郭公のこゑ遠くなる十勝岳白樺 麦秋の丘畳なはる地平線 麦秋の丘横たへて地平線 麦秋の丘連ねたる地平線

旭山動物園

かんぞうくるみ 狸 このはずく・あおばずく くもざる 鷲 キタキツネ こまい ペンギン 十勝嶺の日暮れて淡し氷下魚釣丹頂はまなす

紙漉の豊かなる波寄せにけり 紙漉の豊かなる波産まれけり 紙漉の産れつぐ波返しけり 紙漉の豊かなる波均しけり 紙漉の産れつぐ波払ひけり 紙漉の豊かなる波払ひけり 紙漉のひかりの波の産れけり 紙漉の波にひかりの産れけり 紙漉の波のひかりを鎮めをり 紙漉…

毛虫

さくらんぼ

抱く子の仰け反りて摘むさくらんぼ をさな子の宙に仰け反るさくらんぼ 独り子の宙に仰け反るさくらんぼ妻の子を呼ぶこゑ韻く五月来ぬ 妻が子を呼ぶこゑ韻く五月来ぬ 五月来ぬ子を呼ぶ妻のこゑ韻く 五月来ぬ子を呼ぶ妻のこゑ韻き 五月来ぬ吾子呼ぶ妻のこゑ韻…

三瀧荘

広島

噴水に影なかりけり広島忌 噴水に影奪はれぬ広島忌 炎帝の影奪ひゆく広島忌 炎帝の翳奪ひたる広島忌 炎帝の蔭奪ひたる広島忌

宮島 満ち潮

まひ出づる舞台の青葉明りかな 巫女のまふ舞台に青葉明りかな 巫女のまふ舞台の青葉明りかな まひ出づる舞台に青葉明りかな 尉面の上向く青葉明りかな 尉面の下向く息の白さかな シテ舞の面の下向く息白し 尉面の両眼覆ふや息白く 群青忌弥山に鷹のこゑ降れ…

弥山

噴井より光湧きたるわが而立 噴井より光湧きゆくわが而立 噴井より光湧きくる而立かな 噴井より光湧きくるわが而立 噴井より光湧きたりわが而立 老鶯のこゑに径ゆく蝉丸忌 老鶯や尾根行けば尾根集まれる サムエル・ウルマン「青春」 青春とは人生のある期間…

宮島 引き潮

沢蟹や潮干に現るる能舞台 宮島や潮干に現るる月日貝 宮島や蟹沈みゆく忘れ潮 宮島や蟹上りたる能舞台 夏蝶や弥山明るき忘れ潮 夏蝶や水音明るき忘れ潮 鹿の子の脚濡らしたる忘れ潮

夜の宮島 その2

鹿の眼の波映しをり春の闇 弥山より闇覆ひ来る梅雨入かな 弥山より闇包み来る梅雨入かな 対岸の弥山滴る闇夜かな 落し角閻魔の闇に蠢きぬ 朧夜や先立つ鹿に導かれ 鹿の子や月に潮干く大鳥居 鹿の子やしほひに見えぬ沖の石鳥居より月の潮干く袋角 鳥居より夜…

夜の宮島

袋角わたなかを日の翳りゆく 夏の蝶わたなかを日の翳りゆく 蚊喰鳥わたなかを日の翳りゆく 青蛙わたなかを日の翳りゆく 浜豌豆わたなかを日の翳りゆく 花魁草わたなかを日の翳りゆく わたなかを日の翳りゆく蚊喰鳥 海中を日の翳りゆく蚊喰鳥 海中を日の翳り…

都井岬・日向灘

見通しの悪しき伝へつ鵙高音 灘深く馬肥ゆる岬牧水忌 岬端に馬肥ゆるなり牧水忌 都井岬の馬駆け抜けぬ牧水忌 都井岬の馬駆け寄らず牧水忌 岬端に馬駆けゆけり牧水忌 岬端に馬相寄らず牧水忌 岬端の馬相寄らず牧水忌 馬肥ゆる岬端蒼し日向灘 秩父町出はづれ来…

湯ノ湖

石楠花や遠嶺の奥に遠嶺聳ち石楠花や碧譚に手を浸したる石楠花や木の根を踏めば瀬の早み 行く春の故山の奥の故山かな 葉桜や故山の奥に故山聳つ

カルミア

大平山麓

冬ふかき森ゆく斧を光らせつ 草間時彦 朴咲いて細くはげしき流れあり 同上 肩の上の斧光らせつ夏木立 林間に斧光りたる新樹かな 斧光りつつ新緑の木立ゆく 子の顔に夏木のひかり縞なせり 山梔子の散るや瀬音の迅く深く 谿川の渓に落ち込むえごの花 谿川の水…

夜顔蒔く

雲匂ふ肌つたふ卯の花腐し 雲匂ふ草さやぐ卯の花腐し

種浸し

桐咲いて雲はひかりの中に入る 飯田龍太 合歓の花沖には紺の潮流る 沢木欣一 子の開く口に桑の実落としけり 桑の実の紅しずかなる高嶺かな 飯田龍太 ほてい草月の面を流れ過ぐ 福田田手汀 曇る日は曇る隈もつダリヤかな 林原禾井戸 芍薬の逢瀬のごとき夜があ…

一薙ぎに子の払ひたる小判草 田植機に手渡す苗のひかりをり。 親が子に手渡す苗のひかりかな。 喪の家を照らす苗代月夜かな 喪の家に灯ともしぬ苗代月夜 葱畑の青立山につづきけり 天地をつなぐ葭火の煙立つ 天地を充たす葭火の煙立つ 紫英花田や子の傅きて…