写真

十三夜近し

夕月にべつたら市の香の増しぬ

べったら市

べつたら漬積むや行き交ふ声いろいろ べつたら漬積みて夕風誘へり べつたら漬積むや呼び声行き交ふて べつたら漬つむや呼び声昂れる 呼び声の昂るべつたら市かな 呼び声にべつたら市の立ちにけり べつたら市呼び声高く立ちにけり べつたら市人呼ぶ声に立ちに…

浅草寺 菊供養 金竜の舞

供養せし菊が香に立つ袖袂 さ 観音に菊供養せし手の香る よ 金竜を舞ひし法被の菊供養 金竜の銅鑼の音高し菊供養 金竜の銅鑼の音響く菊供養 金竜の銅鑼の音鈍し菊供養 金竜の鱗耀ふ菊供養 金竜の鱗のいろの菊供養 金竜の鱗に触れし菊供養 菊の香の雲水の手や…

紫式部

大地踏みしむ三月十一日 吾子挟み妻と睡りぬ星月夜 一歩づつ大地捉へて耕せり 一歩づつ大地踏みしめ耕せり 抱く子の手を伸ばしもぐ実紫 手折るより匂ふ紫式部の実 手折るより空が香に立つ実紫

虚空へと水打ち師の忌修しけり 白日に心足るまで水を打つ 心足らぬ日は光輪に水を打つ

月見団子

膝元の吾子立ち上がる月見かな 膝元の吾子立ち上がる良夜かな 膝元の吾子立ち上がる居待月 秋蟬の鳴くとふ妻の授乳せる

栗飯・しぎ焼

混ぜ返す湯気立ち上る栗の飯 かき混ぜる湯気立ち昇る栗の飯 真っ直ぐに湯気立ち上る栗の飯 ゆつくりと湯気立ち上る栗の飯 ふつくらと湯気立ち上る栗の飯 ふかふかと湯気立ち上る栗の飯 栗飯をかき混ぜしより湯気立ちぬ 栗飯の混ぜ返すより湯気立ちぬ

金木犀

蒔絵筥

名月や沈金匂ふ蒔絵筥 待宵や小筺にしまふ蒔絵筆 待宵や水櫛しまふ蒔絵筥

山法師の實 篠山紀信

www.city.utsunomiya.tochigi.jp 明日から11月4日まで宇都宮美術館にて、篠山紀信展が開催される。 本日は、レセプションで篠山紀信本人が、コンセプトの説明をしていた。78才とは思えない溌剌とした弁舌だった。 3.11の写真は、「カメラだけをみて…

毬栗の青きを拾ふわが而立

廃墟 イリス 黒磯

稲刈るや光陰は地にたゆたふて

唐辛子

白壁に影を残して唐辛子

岩下の新生姜ミュージアム

秋澄むや吾子に馬鈴薯煮込む音

閨に子を挟みて燈火親しめり 閨に子を挟むや燈火親しめる 燈火親し閨の夫婦の吾子挟み 閨に吾子挟む夫婦の夜長かな 閨に吾子挟む夫婦や星月夜 吾子挟み眠る夫婦や星月夜閨に吾子挟む夫婦やちちろ虫 閨に吾子挟む夫婦や虫すだく 閨に吾子挟む夫婦やつづれさせ

盆東風や篝火ともす散居村

盆踊り

姉妹手つなぎ歩く芙蓉かな 木犀や手つなぎ歩く姉妹 どの娘誘ふ話や踊り待つ いづれの子誘ふ話や踊り待つ あの娘誘ふつもりや踊り待つ どの娘誘ふ話や盆踊

鶏頭

尋問の短きぞ良き槍鶏頭 尋問の問ひの短し槍鶏頭 問ひ長く答へ短し槍鶏頭 尋問の短き応へ槍鶏頭 証人の応へ短し槍鶏頭 証言の短し槍鶏頭長し 証人の問はず語りや槍鶏頭 鶏頭や吾子の座りしまま叫び 坂の上の雲は燦たり菜の花忌

亀虫の後退りせり欅坂亀虫の甲羅に杜のひかりあり 亀虫の背中に杜の光あり 亀虫の飛び立つ杜の光あり 慈悲心鳥飛び立つ杜のひかりあり 子燕の飛び立つ杜のひかりあり

玉虫・向日葵

照し出す運命線や夕蛍 てんと虫生命線の先へ飛ぶ てんと虫生命線を歩みけり

夕顔の実

ご存じのように、これを剥いてかんぴょうを作ります。 干瓢を干すや野州は風の国

芙蓉

花芙蓉ふたつ寄り添ひ流れくる 花芙蓉ふたつ寄り添ふ流れかな天に向かふ白き芙蓉となりにけり白芙蓉天のひかりを賜れる 白芙蓉天よりひかり賜れり 白芙蓉天よりひかり賜れる 白芙蓉まぶしきひかり享けにけり 白芙蓉虚空のひかり享けにけり 白芙蓉虚空の底に…

養老軒 葛切

早池峰は雲噴き上げぬ朴散華

川苔山

氷水 cafe mario

萱草

萱草や鳶の高舞ふ牧の朝

女には女の苦楽藍浴衣 傘をさす浴衣の後ろ姿かな

瑠璃蜥蜴

蒼穹の底ひに逸る瑠璃蜥蜴 蒼穹の底ひを馳する瑠璃蜥蜴 蒼穹に雲湧き継げり瑠璃蜥蜴 蒼穹のひかり聚むる瑠璃蜥蜴 蒼穹の欠片なりけり瑠璃蜥蜴

道東

夜を込めて雪降り募る羅臼岳 夜をこめて雪降り積もる奥白根

蜃気楼

海市見に行かむちちはは在ますなら 手枕の吾子抱き起こす天瓜粉 手枕に吾子寝かしをり天瓜粉 甚平の子や抱き上げて海見せむ 甚平の吾子抱き上げて海見せぬ