人生

えごの咲く故国に弁護士を継げり 弁護士を継ぎけりえごの散り敷きて 青柿や弁護士を継ぐわが而立 薔薇剪るや父の六法全書継ぎ 青梅や父の六法全書継ぎ 青胡桃父の六法全書継ぐ 青鬼灯父の六法全書継ぐ 青山椒父の六法全書継ぐ 万巻の法律書継ぐわが而立 父触…

お食い初め

揺籠の風の軽さの夏蒲団 揺籠に風の夏掛拡げ置く 揺籠の風容れて置く夏蒲団 揺籠や風容れて置く夏蒲団 揺籠のそよ風孕む夏蒲団 春暁の水底にある哺乳瓶 揺籠のそよ風容るる夏蒲団 揺籠に平らかに置く夏蒲団 揺籠の風に膨らむ夏蒲団

花疲れ

蒼穹の底ひに臥しぬ花疲れ 蒼穹の底ひに睡る花疲れ 蒼穹の底ひに臥する花疲れ 蒼穹の底にころぶす花疲れ

一掬の手水の温む宮参

職替へり皹の母米を研ぎ 職替へり皹の母米研ぎて

婚の夜や薔薇の花びら湯に浮べ 身動ぎもしえぬ病臥や水中花 病める子*1のせがむ*2リボンや水中花 *1:病む妹の *2:ねだる

my favorite things

整備された自転車、刈られたばかりの芝のにおい。トーストしたてのパン。仕立てた着物を待つ心持ち。 夜の東大寺。鼻をつんざくが、どこか優しい鹿のにおい。闇夜ですべてを見通す金剛力士像。池と遠くに見える本殿。80年間おたいまつを見て生きてきたご老…

外海

老年はやがて自分がここから立ち去る日が来るが、自分がこうしてうまれたことが、自分を含めてこの地上で生きている全てのものは苦しんだり愛したり結びあったり別れたりして一人一人の人間であったことが、言い様のない懐かしさで感じられる。 遠藤周作 旧…

夜顔

行く秋の諸手窪めて種を採る行く秋の諸手窪めて種を享く 夕月に諸手窪めて種を採る [ 種採の曲げし諸手にたねを享く 種採の枉げし右手にたねを享く 種採の窪めし諸手たねを享く 種採の諸手窪めてたねを享く

霜月や紋付羽織る日本橋 菊月や着流してゆく日本橋 十月やドレス着替へる婚の妻 菊月の新妻ドレス着替へをり 妻撰ぶ婚の衣装や秋うらら*1 妻撰む花嫁衣装秋うらら *1:夕紅葉、菊日和

ベルラクール

婚礼の誓ひの言葉カンナ咲く 婚礼の誓ひや窓にカンナ咲き 声揃へ婚の誓ひよ花カンナ 天霧らふ那須の五峰や稲を刈る 男には男の苦楽生姜食む 男には男の苦楽新生姜 女には女の苦楽棗の実

夏越

形代や誰しも小さき罪を被て形代や人それぞれに罪を被て形代や人を裁くも人ながら 御祓して裁判官と対峙せり

乾びたる夫婦の箸や金盞花 からびたる夫婦の箸や遅桜

不貞せし男の弁護クリスマス

久々に感動したので。 神奈川弁護士会 渡部源先生

渡部ログ: 思い出話 ※本投稿は本当は弁護士コラム用に書き始めたものですが,すごく長くなったのでボツにした作品です。暇な人だけ読んでください。 =========================== 「なぜ弁護士になったのか」という問いは,弁護…

仁和寺にある法師

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASDG18H20_Y5A910C1CC0000/先達はあらまほしきことなり

和歌山弁護士会・廣谷行敏先生 ひゅーん

法曹の仕事は人の生き様に触れることである。 http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20150901ddlk30070550000c.html 天網恢々(てんもうかいかい)疎にして漏らさず−−。 夏だからと言って、ホラーでもないのですが、私が司法修習生のころの担当教官はユニ…

草の花

人はみな誉のありて草の花 草の花人それぞれに誉あり 草の花誰しも小さき誉あり 草の花人に誉のありにけり

筑紫恋しいづこも同じ法師蝉

初蝉や吾が晩婚の窓辺にも

風鈴に黙せる祖母とヘッセの記

初蝉

初蝉となりて伴侶を得たるかな

・火蛾落つや禁じられたる恋一つ ・夏虫も禁じられたる恋あらむ

雪渓や眼下に果つる二十代

ナダル 全仏でストレート負け

私が最も好きなスポーツ選手の盛りが終わりつつある。 好きなアイドルの老化、憧れだった人の引退、これらのことに向き合ったとき何も思わずにいられるだろうか。一時期は人生の一部ですらあったのに。一抹の寂しさは忘れてはならないもんだ。

出自を知る権利

多くのひとには関係なくてもしっかり制度として整備されていくべき。 例えば、離婚などで生き別れになった子が、将来望むのであれば、道は残しておかなければ。それはその子の幸福のために必要だ。自分のルーツを知ることは自分を知ることだ。何者も過去なし…

押見修造 悪の華 読了

評価が割れる作品。 私は好きだが、読み返したくはない。私はボードレールの「悪の華」も読むし、舞台設定の場所と似たようなところの出身で、よく話はわかる。が、瀬戸際で、この作品の主人公のほうには行かなかった。 当時の私もまた、完全に読んでいる本…

川蝉や 父母皺きざむ 初任給

願はくば よき導きを 初句会

勇気と自信の関係

自信は結果であり、勇気が手段である。自信が手段になった瞬間、慢心を導きだし、失敗という結果を生む。 だから、勇気を纏いなさい。そして、謙虚に他人に教えを求め、絶えず自分自身を検証しなさい。