京都

葉隠の越後三山ボート干す 稚児閉ぢし目の上に紅差しにけり祇園囃子の笛の高鳴り ひかりよりひかりをつむぐ春の波 ひかりより光をつむぐ春の波 初風呂や花束のごと吾子を抱き 稲田眸子 木彫師の鑿の瓏銀風光る 木彫師の銀鼠の鑿風光る 木彫師の瓏銀の鑿風光る

祇園祭

閉ぢし目に朱を引き直す鉾の稚児 眦に朱を差し直す鉾の稚児 眦に紅差し直す鉾の稚児 まなぶたに紅差し直す鉾の稚児 まなぶたに朱を引き直す鉾の稚児 祇園会の稚児閉ぢし目の上に朱を引き直すなり笛の音高く 祇園会の稚児閉ぢし目の上に朱を引き直すより人い…

祇王寺の切戸に霜の別れかな

鈴虫寺・月読神社・松尾大社

大根焚 手に息を吐きて待つなり大根焚 大根焚眼鏡の玉の曇りけり 舌焼きて舌に転がす大根炊 大根焚湯気の向きみな変はりけり 心耳より火照りてきたり大根焚 子の足をぶらつかせゐる大根焚 子のXの湯気に曇りぬ大根焚 曇りたる眼鏡外しぬ大根焚 息かけて冷ま…

東寺・六波羅密寺・西陣・金閣寺・嵐山

東寺 堂塔に日輪高し冬紅葉かりんのみ 鉦叩 冬紅葉 ふゆのにじ 竹林 空也忌 。 六波羅密寺。 六道の小道に迷ふ空也の忌 西陣。 西陣に灯の美しき雪の夜 金閣寺。 嵐山。 金閣と銀閣つなぐ冬の虹 金閣に日の濃くなりぬ冬紅葉 空也忌の遠き鉦の音聴き眠る竹林…

舞妓らの小路を行くや事始 舞妓らの名刺あらたし事始 舞妓らの簪揺れぬ事始 舞妓らの枝折戸引きぬ事始 舞妓らの枝折戸推しぬ事始 舞妓はーん。

柿に雲残る去来の忌なりけり

イグレック 平安神宮 藤森神社 東本願寺

なめくぢの前後左右に振れる首 白川の灯ともりごろや著莪の雨 花街の灯ともり頃や著莪の雨 花街の灯ともり頃や夏柳むらさきの雲棚引きぬ梅若忌 むらさきの棚引く雲や犀星忌 紫陽花の萌葱に藍の寄り添へり 紫陽花の藍にしだるる萌葱かな 紫陽花の藍しなだるる…

大覚寺・清凉寺

今もなほ懐かしと思ふ夕霧の墓に詣でし帰り路の雨 吉井勇 夕霧の墓に詣づる朝霞 夕霧の墓に詣でし春時雨 夕霧の墓に詣づる春時雨 夕霧の墓に詣でぬ春時雨 百合剪つてしづかな雨となりにけり 葭切や ーしてー花(を)了りけり 滝の音は絶えて久しくなりぬれど…

法輪寺・アラビカ・天龍寺宝厳院・嵯峨野湯

干瓢干す故山に弁護士を継げり 梧桐や子らのささめく秘密基地 梧桐や地図拡げある秘密基地 梧桐や地図拡げ置く秘密基地 梧桐や地図残りたる秘密基地 梧桐や地図残さるる秘密基地 梧桐や地図もて余す秘密基地 老鴬 飛び越ゆる石段いくつ知恵詣 幾段を飛び越ゆ…

梅宮神社・落柿舎

柿に雲流れ去来の忌なりけり 柿に雲移る去来の忌なりけり 凡そ天下に去来ほどの小さき墓に詣でけり 高浜虚子 吹き降りの夜は蓮の葉のひろごりぬ 吹き降りの夜を蓮の葉はひろごりぬ 蓮の葉は吹き降りの夜をひろごりぬ 雨意込めて夜は蓮の葉の広ごりぬ 花びら…

仏法僧

仏法僧幼し御所のしんのやみ 仏法僧鳴き継ぐ方の夜の明けぬ 仏法僧鳴き継げば夜の明けにけり 洋館の塀に散り敷く百日紅 御所の夜の雨に散り敷く百日紅

宇治なれや白妙の藤昃りて 宇治なれや白妙の藤昃れば

葦辺行く鴨の羽がひや大覚寺 草香江の葦辺の鴨の羽がひかな

my favorite things

整備された自転車、刈られたばかりの芝のにおい。トーストしたてのパン。仕立てた着物を待つ心持ち。 夜の東大寺。鼻をつんざくが、どこか優しい鹿のにおい。闇夜ですべてを見通す金剛力士像。池と遠くに見える本殿。80年間おたいまつを見て生きてきたご老…

円山公園・知恩院・八幡・青蓮院・三年坂・高台寺

天鵞絨の絨毯のごと落椿 敷き満ちて絨毯のごと落椿 傘傾ぐ単衣の妻や二寧坂 駆け出して子ら滝壺に飛び込めり 初蝶や旅信の届く音のして 芽柳や産念坂に灯の入りて 鍵善の暖簾ふくらむ春の宵 円山の花散り初めて御忌の鐘 円山の花散りいそぐ御忌の鐘 円山の花…

仁和寺・法金剛院・妙心寺退蔵院・平安神宮・都をどり

枝垂桜しだるる空の静寂かな 仁和寺や雲居にまがふ夕桜 いづこより花の散るらむ御室道 保津川*1に花流れゆく知恵詣 花馬酔木叡山は雲寄らしめず 花馬酔木筑波嶺は雲寄らしめず 木瓜咲くや坂なだらかに御室道 木瓜咲くや御室の路のなだらかに 山桜谿深ければ…

『京都日記』芥川龍之介 を読んで

洛北の峯の蒼さよ*1光悦忌芥川龍之介 京都日記 *1:蒼みゆく、蒼むなり

東福寺開山忌

雲水橋掃東福寺開山忌

火祭の天狗の山に翳落ちぬ

比叡山越えて天女花かな

夜顔を蒔くや雨雲垂れ込めて 夕顔を蒔く六条の古屋敷 夜顔を蒔き絹糸の雨を待つ 夜顔を蒔きて叢雨兆すなり*1 夜顔を蒔く絹糸の雨を待ち 夜顔を蒔くや月明待ちながら 夜顔蒔きて絹糸の雨を待つ 夜顔蒔くや雲間より月の影 種蒔くや絹糸の雨待ちながら *1:驟雨…

知恩院 オールナイト念仏

山門に木魚叩きぬ御忌詣

峡よりの紅葉散りくる湯殿かな 峡よりの紅葉落ちくる湯殿かな

仁和寺にある法師

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASDG18H20_Y5A910C1CC0000/先達はあらまほしきことなり

じき宮ざわ 焼胡麻豆腐

メモ。京都にいた友人のオススメ。

舞妓来る花見小路や夕薄暑 舞妓はや小路を行くや夕薄暑

厭離庵

櫨紅葉命の果ての燃え上がり

一保堂

萌葱なる勾玉の果つ新茶汲む

関東から1年間京都に行った男が心底美しいと感じた場所18

第1 総論 1 京都在住の人間は,存外観光に行かない。東京に行って,歩いても寺社仏閣にあたらないことに驚くらしい*1。京都全体で2000の寺社仏閣があり,京都市内に多く集中している。 2 一通り,メジャーどころを見て,さあ次,京都行ったらどこに行…