2020-05-05から1日間の記事一覧

和紙の美 柳宗悦

想へば単純な材料に過ぎない。それなのに眺めてゐて惹きつけられる。手漉きの和紙はいつだとて魅力に満ちる。私はそれを見つめ、それに手を触れ、言ひ難い満足を覚える。美しければ美しいほど、かりそめには使ひ難い。余ほどの名筆ででもなくば、紙を穢すこ…

白藤の地に触れて風離れけり 白藤の地に触れて風起りけり

セルの子を風の離るる音したり セルの子を風の離るる音立てり シャツの子を風の離るるこどもの日 シャツの子を風の離るる端午かな シャツの子を風の離るる夏はじめ シャツの子を風の離るる立夏かな 三味線を爪弾きて夏呼びにけり 鍵盤の白黒叩き夏を呼ぶ 鍵…

粽(自家製)

子の頬の柔らかければ粽結ふ

風花

風花の峰越へ天に還りけり 風花の落葉松の峰越へにけり 風花の落葉松の峰越ゆる夜

アカシアの花咲けば妻身籠れり 白藤の揺れれば妻の身籠れり

登高の眠る子背負ふ熱さかな 登高の眠る子の背に熱きなり 登高の眠る子の背に熱きあり 登高の眠る子の背に熱きかな 登高の背に眠る子の熱さかな 登高の背に眠る子の熱きなり 登高の背に眠る子の熱きかな 登高の背に眠る子の熱さあり

地に触るるところより白藤の風 白藤の地に触れ風を呼びにけり 白藤の地に触れて風誘へり 地に触るる白藤風を誘へり