2019-10-30から1日間の記事一覧

草木より音の立つなり秋しぐれ 秋しぐれ吾子踏む草に音のして 足もとに雨の匂ひや一の酉 足もとに雨の匂ひや十夜鉦 足もとに雨の匂ひやクリスマス 足もとに雨の匂ひや花アロエ 足もとに雨の匂ひや亜浪の忌

鳩吹や木蔭重なる雑木山 秋蒔や木蔭重なる雑木山 冬凪の波止の塩焼く煙かな 冬凪の岬の塩焼く煙かな

万葉集 巻第五 令和

時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の紛を披く、蘭は珮後の香を薫らす。しかのみにあらず、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて絹傘を傾く、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封ぢらえて林に迷ふ。庭には舞う新蝶あり、空には帰る故雁あり。 折しも、…

千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を馬うち渡しいつか通はむ 大伴家持(巻4/715)

千鳥が鳴く佐保川のわたし場の清らかなせせらぎを、馬に鞭打ちわたって、あなたの所へはやく通いたいものだ。その日が来るのはいつのことか。