2019-08-18から1日間の記事一覧

北原白秋 桐の花・聴けよ妻ふるもののあり 

短歌は一箇の小さい緑の古宝玉である、古い悲哀時代のセンチメントの精エツキスである。古いけれども棄てがたい、その完成した美くしい形は東洋人の二千年来の悲哀のさまざまな追憶おもひでに依てたとへがたない悲しい光沢をつけられてゐる。その面には玉虫…

神籬の杉靄ひ立つ鹿火屋かな まなうらの一燈迅し流燈会 見守りゆく一燈淡し流燈会 一燈の淡き燈籠流しかな 合はさむと手に吐く息の白さかな海坂かけて淡き灯火 合はさむと手に吐く息の白さかな瀬戸内かけて淡き灯火 合はさむと手に吐く息の白さかな和田岬か…