2019-05-19から1日間の記事一覧

飯田蛇笏・飯田龍太

寒の月白炎曳いて山をいづ 飯田蛇笏 漆黒の夜を湧きたちて飛雪舞ふ 飯田蛇笏 月の道子の言葉掌に置くごとし 飯田龍太 龍太忌の薄闇を刷く深空かな 龍太忌の薄闇を刷く深空あり 蛇笏忌の雁残照を曳きにけり

森澄雄

ぬばたまの夜の白桃や澄雄の忌 白桃の夜に香り立つ澄雄の忌 澄雄忌の夜の白桃の香り立つ 澄雄の忌夜の白桃の香り立つ 澄雄忌や夜の白桃の香り立つ 澄雄忌の白桃の闇香り立つ 白桃の香に立つ夜や澄雄の忌 妻に剥く白桃香る澄雄の忌 妻に買ふ白桃香る澄雄の忌 …

きりぎりす祖母の棺を運びけり

胸の上の守り刀や遠蛙 支へ持つ棺や月のおくれ出づ 櫛置きて納棺す月おくれ出づ 月おくれ出づるや棺支へ持つ 煙草置き棺閉めけり遠蛙 煙草置く棺や月のおくれ出づ 七夕竹弦月おくれ出でにけり 七夕竹沖雲おくれ出でにけり 祭笛弓張月のおくれ出づ 祭笛弦月お…

夏布団吾子のからだに吸 ひ付きぬ。 子の胸に吸い込まれゆく夏布団、 焼岳の雲被きたる植田かな、 大の字の吾子に吸い付く夏布団、 焼岳の雲負ふ茅花ながしかな 雲匂ふ木々さやぐ卯の花腐し。