2019-04-10から1日間の記事一覧

鵜篝のさざなみを焼く影ばかり

中務内侍日記

束帯に雪降りかかる神楽かな

弁内侍日記

勝鶏の鶏冠より血の滴れる 鶏冠より血の滴れる鶏合 負鶏の片目潰れて翔りけり 負鶏の中空高く跳び上がる 負鶏の片目潰れて跳びにけり 負鶏の片目潰れて跳び上がる 勝鶏の鶏冠の瑕の深さかな 闘鶏の傷の深きを飼ひ殺す 負鶏の跳ぶや潰るる左の目 跳び上がる負…

名残雪

文机の達治詩集や忘れ雪 達治忌の名残の雪の降りやまず 達治忌の名残の雪の淡さかな 達治忌の名残の雪の濃く淡く 濃く淡く名残の雪の降りつのる 濃く淡く達治忌の雪降りつのる 達治忌のあじさゐ色の雨降るる 達治忌の紫陽花色の雨降れり

阿佐緒忌の妻の黒髪掻ひ撫づるくちなはのごと指にまつはる阿佐緒忌の妻の黒髪掻ひ撫でつくちなはのごと指にまつはる阿佐緒忌の妻の黒髪掻ひ撫でぬくちなはのごと指にまつはる阿佐緒忌の妻の黒髪掻き撫でぬくちなはのごと指にまつはる赤城嶺の影の上なる花筏 …