2018-11-01から1日間の記事一覧

福島潟 雁

かりがねや墓に持ちゆく嘘一つ五頭山の影背負ひ来ぬ雁の声 綿菅や鳶の高舞ふ牧の朝 夕照のみづうみに降るかりの声 かりがねや敗訴の報を胸に抱き かりがねや収監の報胸に抱き かりがねや敗訴判決ポケットに かりがねや敗訴判決胸に抱き

白鳥

白鳥は金色の日の湖を統ぶ 大白鳥金色の日に湖を統ぶ 大白鳥金色の日の湖統べぬ 金色の日に白鳥は湖を統ぶ 金色の白鳥湖を統べにけり 白鳥の眠れる湖となりにけり 暁闇の白鳥湖を統べにけり 一羽より列なる 一羽は離れ

瓢湖

白鳥に純白といふ重さあり 白鳥に白無垢といふ翳りあり 白鳥の羽散る花のごとく散る 燧道を抜けるや秋の虹の下大虚より白鳥真日を背負ひ来ぬ 午頭山の影背負ひきぬ 虹より 羽の上

安積 虹

山裾に日の降り注ぐ秋の虹 みづうみと嶺睦みをり秋の虹 山裾に日の降り注ぐ晩稲刈 山裾に日の降り注ぐ竹の春 誰を焼く煙棚引く秋の虹の ひとこそ。