2018-04-01から1日間の記事一覧
初弓の中空に舞ふ扇的 中空に扇の的の舞ふ日永 中空に扇の的の舞ふ社日
『甘雨』は兼久ちわきの第二句集。著者は、馬酔木・早苗同人。 平成17年より29年までの編年体で編まれている。 しぶりゐし野火を追ひ立てつむじ風 しぶるの擬人がどうか 回天の海鈍色に菜種梅雨 花菜雨と比べるとやや陰湿な感じがする季語で、「回天」の…
『甘雨』は兼久ちわきの第二句集。著者は、馬酔木・早苗同人。 平成17年より29年までの編年体で編まれている。 片糸鳥行くや夕映え綴りつつ 片糸鳥は雁の別名。夕映えは好みで何度か出てきている。綴るというのは類そうが阿在るか。いずれにしても、抒情…
『甘雨』は兼久ちわきの第二句集。著者は、馬酔木・早苗同人。 平成17年より29年までの編年体で編まれている。 余る生などなし山の笑ひ初め 矜持。「初め」が常套だが、山笑ふにもってきたのは面白い。常に季節は巡り、定年退職などあっても、ここからが…
中空に扇漂ふ弓始 中空に扇舞ひけり弓始 中空に扇舞ひをり弓始 中空に扇輪を描く弓始 中空に扇舞ひ散る弓始 中空に扇的舞ふ弓始 中空に的舞ひ上がる弓始 中空に花的の舞ふ弓始 流鏑馬の中空に舞ふ扇的
聴牌の国士無双の夜長かな
『甘雨』は兼久ちわきの第二句集。著者は、馬酔木・早苗同人。 平成17年より29年までの編年体で編まれている。 一鋏に蠟梅強き香を放つ 剪定により、香を増した、というところが詩情。 水仙花挿して直系疑はず 秋櫻子からの直系か、女系の直系か分らない…