2018-01-28から1日間の記事一覧

寒満月前駆陣痛到りけり 寒月や産声高き赤ん坊 扉より長き産声月氷る 産声を廊下に待てり梅月夜 産声を廊下に待つや雪月夜 産声の廊下に響く冬銀河 産声の廊下に響く梅月夜 産声の廊下の野梅月夜かな 産声を待つ廊下なり梅月夜

徒然草 115段 →与謝蕪村

宿河原といふ所にて、ぼろぼろ多く集まりて、九品の念仏を申しけるに、外より入り来たるぼろぼろの、「もし、この御中に、いろをし房と申すぼろやおはします」と尋ねければ、その中より、「いろをし、こゝに候ふ。かくのたまふは、誰そ」と答ふれば、「しら…

萩原朔太郎 『月に吠える』より「愛憐」 また、「春の感情」

愛隣 きつと可愛いかたい歯で、 草のみどりをかみしめる女よ、 女よ、 このうす青い草のいんきで、 まんべんなくお前の顔をいろどつて、 おまへの情欲をたかぶらしめ、 しげる草むらでこつそりあそばう、 みたまへ、 ここにはつりがね草がくびをふり、 あそ…

宮城・皇城

噴水の熄みて王宮現れにけり

日野草城

臨月の女の湯浴む草城忌 産み月の女の湯浴む草城忌 妹の墓にわがそそぐ水あまくあれや 『青芝』 朝の茶のかんばしく春立ちにけり 水晶の念珠つめたき大暑かな 蚊遣火の煙の末をながめけり 浄めの火あはれ欲情の谷を焼く 『俳句研究』昭和11年8月号 黒髪は…