吾子の頭(づ)とぶつかりうずくまるわれの頭を吾子の撫でにけるかも

杵築

湯布院

鳰 由布院が正しいのか?

地獄めぐり 2

地獄めぐり

峽の湯に煙たなびく寒牡丹

しんしんと降るる落葉松黄葉かな

対岸の灯の瞬きや年忘 対岸の灯の瞬きやふぐと汁

花園神社 酉の市

母探す子の手を握る一の酉 掲げ持つ熊手の上の夜空かな 向かひ来る熊手の上の夜空かな すれ違ふ熊手の上の夜空かな丈よりも大き熊手を掲ぐる子

俳句文学館201911

石三つ重ね田の神水温む 高橋和湖 松手入れ松を貫き梯子立つ 小西弘子 人々の影やはらかき良夜かな 平沢千恵子 勝鶏の風の音にもたかぶれる 児島千枝 床上げの妻新緑に溺れけり 川岸健二

水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば 詠み人知らず(巻7・1082) 水底の玉照る二十三夜月 瀬を早みゐで越す波の音さやか 水霧らふ沖つ小島に風をいたみ舟寄せかねつ心は思へど 詠み人知らず(巻7/1401)

冬 俳句歳時記 第五版 植物

冬紅葉 朱よりもはげしき黄あり冬紅葉 井沢正江 歩みゆく明るき方へ冬紅葉 岩田由美 木の葉 木の葉一枚水引っぱって流れをり 和田順子 落葉 湖底まで続く落葉の径のあり 齋藤梅子 朴落葉 下草に日は満ちゆきて朴落葉 須原和男 銀杏落葉 花の如く銀杏落葉を集…

俳句歳時記 第五版 冬 動物

冬の雁 冬の雁くろがねの空残しけり 伊藤通明 冬の鵙 冬鵙のゆるやかに尾をふれるのみ 飯田蛇笏 冬の鶯 叢雲は日を抱き藪は笹子抱く 檜紀代 寒鴉 動かんとするもの圧さへ寒鴉 依田善朗 鷦鷯 水べりの樹間あかるし三十三才 福谷俊子 鴨 日のあたるところがほ…

忌を修す

遺言を高く読み上ぐ一茶の忌 街灯を濡らす冬靄漱石忌 外套を濡らす冬靄漱石忌 冬靄に濡るる外套漱石忌 冬靄に外套濡るる漱石忌

サンタクロース

子に告げぬサンタクロースの言づてを 子に告げなサンタクロースの伝へごと 子に告げむサンタクロースの伝へごと 子に告げぬサンタクロースの伝へ言 言い聞かすサンタクロースの伝へ言 子に告げぬサンタクロースの伝へ言 耳打のサンタクロースの伝へ言 耳打や…

俳句歳時記 冬 第五版 行事

追儺 あをあをと星が炎えたり鬼やらひ 相馬遷子 鬼やらひ夕べ音なく雨が降る 中田剛 父を待ちゐしが小声に鬼やらふ 木内怜子 なやらひの夕べは赤き火を焚きぬ 飯田晴 神の留守 二の節を指輪通らず神の留守 小檜山繁子 湧水の砂噴きやまぬ神の留守 木内怜子 …

鹿濡れて紫の夜に匂ひ立つ 鹿濡れてぬばたまの夜に匂ひ立つ 鹿濡れてむらさきの夜に匂ひ立つ 鹿濡れて夜の紫に匂ひ立つ 鹿濡れて夜の紫に香り立つ 鹿濡れて夜は紫に匂ひ立つ

業平忌

潮匂ふ在五中将業平忌 上潮の在五中将業平忌 上潮や在五中将業平忌

新雪をよろこぶ吾子を抛りけり 新雪をよろこぶ子なり抛りけり 雪よりも白き吾子なり抛りけり 白南風や草原に吾子抛りたる 草原に吾子抛りたる五月来ぬ 雪原をよろこぶ吾子を抛りけり 寝入りたる子を起したる嚔かな 日向ぼこ子の口もとを拭ひけり 古暦丸めて…

待つことは愛おしむこと炉を開く 高鳴れるケトルを仔猫回りけり 高鳴れるケトルを廻る仔猫かな 霞ヶ関冥し弁護士日誌買ふ

干菜汁

干菜汁煮ぬ日々忘れゆく父へ 干菜汁煮ぬ日々を忘るる父へ 毎日を忘れゆく父干菜汁 毎日を忘るる父の干菜汁 干菜汁煮ぬ日々忘れゆく父に 干菜汁日々を忘るる父がため 干菜汁日々を忘るる父がゐて 干菜汁日々を忘るる父に煮ぬ 干菜汁日々を忘るる父に足す 干菜…

子羊に嗅ぎ回さるる厚着の子 セーターの子を嗅ぎ廻る羊かな セーターの子を嗅ぎ回るブルドッグ 柴犬のセーターの子を嗅ぎ回す セーターの子を嗅ぎ回る秋田犬 着ぶくれし子を嗅ぎ回るブルドッグ 着ぶくれし子を嗅ぎ回すブルドッグ 袖無しの子を嗅ぎ回すブルド…

松の葉を月渡りたる寒露かな 松の葉を月渡りゆく寒露かな 松の葉に月渡りたる寒露かな

掲ぐ子に息吹きかけぬ風車

高熱の吾子より妻の着ぶくれて 熱高き吾子より妻の着ぶくれぬ 熱の子を抱へぬ子よりも着ぶくれて 抱へたる熱の子よりも着ぶくれて

顔寄せて火を育みぬ焼芋屋

エジソン: 私は失敗したんじゃない、うまくいかない方法を一万通り発見したんだ 菜根譚前集第42条: 彼富(ふ)ならば我仁、彼爵ならば我義

俳句歳時記第五版冬地理

水涸る 水涸るや廻ればにほふ糸車 吉本伊知朗 冬の水 命あるものは沈みて冬の水 片山由美子 寒の水 寒の水こぼれて玉となりにけり 右城暮石 冬の川 冬の川薄き光が流れゆく 佐藤喜仙 冬の波 冬の浪炎の如く立ち上り 上野泰 冬の浪よりはらはらと鵜となりて …

魚沼・十日市

落石の遠き残響山枯るる 豺狼を祭る、狼の祭、豺の祭 落石に立つ豺の祭かな 影を踏むごと狼の祭かな 月影に立つ狼の祭かな 月影を踏む豺の祭かな 月を踏むごと狼の祭かな 月を衝くごと狼の祭かな 月躙るごと狼の祭して 風を踏むごと狼の祭かな 断崖に立つ狼…

立冬の日に透し買ふ飴細工 立春の日に透し買ふ飴細工 行く秋の日に透し買ふ飴細工 行く秋の日に透し撰る飴細工 行く秋の日に透かし買ふ飴細工 行く秋の日に透かし撰る飴細工

ハロウィン