かたことの背に隠れゐる御慶かな 一声に綱引の空引き寄せぬ 一斉に綱引の空引き寄せぬ 夏雲や吾子の乗り出す三輪車 白南風の子や海見むと三輪車 腕の子といつしか睡る十三夜 風邪の子のおとぎばなしに眠りけり 泣初のはじめは息を震はせつ 風邪の子のやうや…

トマム

美瑛・富良野

十勝連峰 十勝岳

旭山動物園

かんぞうくるみ 狸 このはずく・あおばずく くもざる 鷲 キタキツネ こまい ペンギン 丹頂はまなす

吉井勇

今週のお題「わたしの好きな歌」 かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる 吉井勇されば彼を畏敬して歌ふなり。かにかくに宵の明るき白川の勇忌近きかえるで匂ふ かにかくに宵の明るき川音の勇忌近き北山時雨 かにかくに宵の明るき…

紙漉の息づく波を鎮めけり 百合剪つて前山の雨誘へり 群青忌鷹の山巓翔りけり 群青忌山巓を鷹翔りけり 群青忌山巓に鷹翔りけり 群青忌山巓を鷹統べにけり 群青忌山巓を鷹統ぶるなり

今週のお題「わたしの好きな歌」 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 若山牧水 共鳴している。ある意味、息の合った対局というのも歌だとおもう。live.shogi.or.jp

紙漉の豊かなる波寄せにけり 紙漉の豊かなる波産まれけり 紙漉の産れつぐ波返しけり 紙漉の豊かなる波均しけり 紙漉の産れつぐ波払ひけり 紙漉の豊かなる波払ひけり 紙漉のひかりの波の産れけり 紙漉の波にひかりの産れけり 紙漉の波のひかりを鎮めをり 紙漉…

紙漉

紙漉の豊かなる波鎮めけり 紙漉の豊かな水を鎮めけり 紙漉の波打つ水を鎮めけり 紙漉の波打つ水の豊かなる

春雨や蹠くすぐるわらべうた 若芝や脇をくすぐるわらべうた 若草や脇をくすぐるわらべ唄

百合剪つてしづかなる雨到りけり 百合剪つて前山の雨到りけり 百合剪つて前山の雨到るなり 百合剪つてたをやかに雨到るなり 百合剪つてしづかに雨の到りけり 百合剪つて麓より雨到りけり 百合剪つて湖心より雨到りけり 百合剪つて渚より雨到るなり

美人は飽きるわよ和蘭陀獅子頭

食べ終へし皿運ぶ子や梅雨晴間 かたことの目を擦りたる御慶かな かたことに手を引かれたる御慶かな かたことに諸手つかまる御慶かな かたことの諸手をつかむ御慶かな かたことに手を掴まるる御慶かな かたことの手を掴みゐる御慶かな 利かん気の諸手あふるる…

吾子に手を引かれてくぐる茅の輪かな 吾子に手を引かるる茅花ながしかな みすずかる信濃の山河枯れにけり

海中を日の翳りゆく花梯梧 遺言執しけり報酬の梅酒享け

短夜の遠き波音聴き眠る 短夜の遠き潮さゐ聴き睡る 短夜の遠き潮騒聴き眠る

毛虫

苗札に吾子の大輪描くなり ぬくもりの牛乳を飲む裸の子 朧夜の灯を残しつつ子と睡る 子の指を砂こぼしくる清和かな 指間より砂こぼしくる清和の子 こぼしくる指間の砂や風五月 指間より子の砂こぼす清和かな 指間より砂こぼしくる日焼の子 泣きべその手をつ…

千代田葛彦

侘助の雨に落つるや葛彦忌 侘助の幽かに落つる葛彦忌 朝靄に侘助落つる葛彦忌 朝靄を侘助落ちぬ葛彦忌 侘助のしろたへ翳る葛彦忌 白妙の侘助翳る葛彦忌

泣きべその袖を引っ張る夜店かな 泣きべその袖を引っ張る七五三 泣きべそのしつかり握る千歳飴 泣きべそに握らせてやる千歳飴 泣きべその手に握らする千歳飴

舞殿の白砂緊りぬほととぎす 噴井より光掬びぬわが而立 巫女舞の白砂緊りぬほととぎす

島々を渉る日輪蜜柑咲く 大瀬戸を渉る日輪蜜柑咲く

金魚玉吊るやはじくる吾子のこゑ 海坂に日の廻りたる花蜜柑 海坂を日の照りながら花蜜柑 海坂に廻る日輪蜜柑咲く 海坂に日の廻りゆく花蜜柑 海坂を照す光芒明易し 短夜の海坂に星殖えにけり 短夜の海坂に星殖えゆけり 海坂に短夜の星殖えにけり 海坂に天与の…

鍵盤を小さき手叩く四温かな 鍵盤を小さき手の押す四温かな 小さき手の鍵盤を押す四温かな 小さき手の鍵盤叩く緑雨かな 小さき手の叩く鍵盤ひかりけり 吾子の押す鍵盤光る四温かな 光るたび子の押すピアノ小鳥来る 光るたび子の押すピアノ鳥雲に 小さき手の…

捕虫網背伸びの吾子を支へけり ビーチボール青空に吾子跳ねにけり ビーチボール青天に吾子跳ねにけり 目を擦る吾子の手を引く御慶かな 腕に抱く夜泣きいつしか眠る春 抱きしむる夜泣きいつしか睡る春 春の夜の夜泣きいつしか眠り落つ 潮騒に睡り足らひぬ秋遍…

苗札に子はとりどりの花描く 苗札に大きな花を描きけり 苗札に吾子大き花描きけり 苗札に子は大き花描きけり 苗札に大きな花を子の描きぬ 苗札に大輪の花描きけり 苗札に吾子の大輪描きけり

湯上りの裸子ひかりあつめけり 湯上りのひかりあふるる裸の子 今週のお題「おとうさん」 父の日のわが膝を吾子登り来る 父の日の吾子わが膝を登りをり 父の日や吾子のわが膝登り来る 父の日の吾子わが膝に坐りをり 父の日やみどりご膝を登り来ぬ 父の日の独…

風船

風船を貰ひし子より駆け出しぬ 風船を貰ひし子らやちりぢりに 道化師の風船ひとつづつ渡す 道化師の風船に子の顔映る 道化師の風船に子は指をさす 風船をのぞきて吾子は指をさす 風船を貰ひし子より駆けにけり 子の顔の映る風船ねだりをり 風船に子は己が顔…

泥む

代掻や泥跳ね上ぐる背の夕日 春泥や子ら帰り来る靴の音 春泥や父母の手を握る吾子 春泥や手を上げて子の走り来る 子とつなぐ妻の左手わが右手