露の大地子の手わが手のなかに小さし 古沢太穂

手の中に吾子の手小さし初幟

手の中に吾子の手小さし夏木立

手の中に吾子の手小さし日向水

手の中に吾子の手小さし遠花火

手の中に吾子の手小さし浮ひて来い

手の中に吾子の手小さし小判草

手の中の吾子の手小さし紅の花

手の中の吾子の手小さし韮の花

手の中の吾子の手小さし瓜の花

手の中の吾子の手小さし胡麻の花

木をゆさぶる子がゐて夏の家となる 津田清子

一切の無常なるものは影に過ぎない ゲーテ

若竹を揺る子夕影濃くなりぬ 

若竹を揺る子に空の青さかな

今年竹空のあをさに揺りにけり

若竹を揺るや青空あをまさる

 若竹を揺る子や雲の生れつぎ

雲生れつぐや子の揺る今年竹